ある村が、ミグルシャ国の原子力潜水艦の海兵隊によって占領された。
学校の先生から、3人の少年は、山向こうの飛行場に手紙を届けるように頼まれる。
小学校を脱走した3人は、海兵隊の執拗な追撃をかわし山頂を越えようとするのだが、謀略放送に心を動かされ、死の恐怖に脅えるヨッチン、チンチクの二人と絶交し捨て去った一人の少年は、「最後は君だ」の声が響き渡る山中、銃火をかいくぐり絶壁をよじ登り、夜半倒れるようにして、やっと飛行場にたどり着く。
ようやく手紙を差し出そうとすると、何と敵の司令官がいる。
遅かったと嘆く少年に日本とミグルシャの戦いの危険は去ったと告げられる。少年は親友を返してくれと泣きながら絶叫するのだった。
1963/01 「週刊少年サンデー」(小学館) 掲載