京都の駅ビルの中にあった手塚治虫ワールド(2011年1月16日閉館)の中に300インチシアターという劇場があり、そこで上映されていたオリジナル短編アニメ。手塚漫画の代表作の、そのエッセンスを詰め込んだアニメーション作品と、京都にまつわる歴史的なエピソードを紹介するアニメーションとの二本立てという形で上映され、その二本を火の鳥がストーリー・テラーとなってつないで行く、という構成です。 手塚作品の代表作といえば、やはり世代を超えた人気を維持するアトムですね。今回は膨大な原作の中から『青騎士』というエピソードが選ばれ、テレビ版のアトムの名場面もコラージュしながら、ロボットや他の生き物たちを支配する事で地球を我が物としている人間たちを敵と考える青騎士と、人間はきっといつか地球は人間だけのものじゃないことに気づいてくれると信じ、戦いを拒否するアトムとの対立が描かれます。火の鳥は「何故人間は問題を解決する手段として戦いを選ぶのか」という問いかけとともに京都の歴史を振り返り、幕末の新撰組による池田屋騒動を見つめていきます。
(C)手塚プロダクション
鉄腕アトム 青騎士の巻
手塚プロダクション/1999年7月20日/10分
新撰組
手塚プロダクション/1999年7月20日/4分
アトム:清水マリ
ブルーボン:森川智之
マリア:山田美穂
トント:天野由梨
ウラン:本井えみ
お茶の水博士:勝田久
ロッス博士:大木民夫
ランプ司令官:大友龍三郎
脚本:桑原智
監督・演出:桑原智
作画監督:瀬谷新二
原画:瀬谷新二、内田裕、吉村昌輝、西田正義、片山みゆき、スタジオコメット、トランスアーツ、動画工房、メディアビジョン
動画:北京写楽美術芸術品有限公司、細居美恵子、岩佐裕子、畑明日香、山口史生、中川航、金明珍、吉田綾
動画チェック:岡村隆、田中嘉
美術監督:岡田和夫
背景:岡田和夫、斎藤雅己、柴田正人、岩崎清宏、菅野孝信、長嶋哲彦、大橋則子、松本浩樹
色彩設定:岡野強、斎藤京子、四俣理香
仕上検査:岡野強、斎藤京子
仕上:北京写楽美術芸術品有限公司
デジタル・プロセッサー:川添恵、油谷有美
特殊効果:太田憲之
タイトル・リスワーク:マキプロ
音楽制作:COMPANY AZA
作曲:長谷川智樹
音響制作:アーツプロ
録音スタジオ:タバック
編集:森田編集室
ビデオ編集:スタジオ・トゥインクルランド
現像:イマジカ
撮影:高橋プロダクション
プロデューサー:久保田稔
制作担当:新井正彦
制作進行:柳澤光子