ピンクの天使

1957-58年


マンガ「ピンクの天使」より


マンガ「ピンクの天使」より

マンガ「ピンクの天使」より

【解説】
 雲の世界から地上へと舞い降りてきた天使のピンク。彼女が巻き起こすさまざまな不思議を描いたファンタジー作品だ。東西冷戦時代の世相が描かれているのはその第2話である。ピンクが天界から地上へ降りる際に飛び乗ったのが水爆実験に向かう途中の爆撃機だった。これから水爆を落す予定だった爆撃機は予定外の乱入者のおかげで作戦を中止して基地へと引き返す。
 1957年から58年にかけて雑誌『少女ブック』に連載された作品で、作中で爆撃機の目的地として語られている「クルシミマス島」というのは、当時実際に核実験の島として知られた太平洋の島「クリスマス島」をもじったものである。