地球大戦

1957年


マンガ「地球大戦」より


マンガ「地球大戦」より

マンガ「地球大戦」より

【解説】
 近未来の地球。日本とヨーロッパの軍事国家ウラメシアは超光速ロケットの開発でしのぎを削っていた。そんな中、スイスへ向かっていた日本人のテストパイロット荒波飛行士とその妻、そして息子のドン太郎の3人はウラメシア軍に拉致されてしまう。だがドン太郎は母と共に辛くも脱走。ウラメシア転覆を企てる地下組織「人間細菌」のメンバーに加入してウラメシアと戦うことになる。
 1957年から58年にかけて雑誌『おもしろブック』に連載された近未来SF戦争ストーリー。前半は軍事国家ウラメシアの恐怖政治とそこで弾圧される人々の姿を描き、後半はドン太郎がウラメシア国の恐怖政治の背後に潜む悪意の正体を暴くために戦う活劇となってゆく。ナチスドイツに支配されていた戦前・戦中のヨーロッパ諸国の姿をそのまま近未来の日本に置きかえたかのような異色の戦争ドラマとなっている。