1974年
30年ぶりに故郷へ戻った加納が、廃校となった母校で戦時中に亡くなった仲間たちと再会するという、不思議で切ないファンタジー短編です。
マンガ「カノン」より
小学校のクラス会通知を受け取ったカノンこと加納は30年ぶりに故郷へ帰ってきた。
ところが、地元の人によれば小学校は5年も前に廃校になったという。
加納が廃墟になった学校へ足を踏み入れると、そこにはなぜか30年前と変わらぬ姿のクラスメートや先生たちがいて加納を出迎えてくれた。
実は、それは卒業式の日に空襲で死んだ仲間たちだった。
戦後30年を前にした1974年8月、雑誌『漫画アクション』に掲載されたファンタジー短編。