1974年
ブラック・ジャックによる手術で失っていた記憶を取り戻した男が、太平洋戦争末期の秘匿されたガソリンの隠し場所を語り出します。
マンガ ブラック・ジャック「とざされた記憶」より
戦争中、頭にケガをして記憶を失ったひとりの男。
その男の元へ30年ぶりに昔の仲間が訪ねてきた。
男はかつて日本軍の命令で沖縄へ運ぶはずだった大量のガソリンをどこかへ隠した。
その隠し場所を知るただひとりの人物がこの男だというのだ。
ブラック・ジャックの手術によって男の記憶が甦ると、果たして男はガソリンの隠し場所を語り出した。
太平洋戦争末期、日本軍が最終決戦用に秘匿した大量の金などが今もどこかに眠っているという都市伝説は数多くあり、この作品が発表された1970年代もそれにまつわる本が出てはたびたび話題になるなどしていた。
そうした話題をヒントに描かれたエピソードである。