虫ん坊

手塚プロダクション本社にて、舞台『W3』記者会見が開催

2025/05/14

手塚プロダクション 高田馬場本社にて、舞台『W3』演出家・出演者による記者会見が行われました。

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右から:ウォーリー木下さん、井上瑞稀さん、彩咲真央さん、成河さん

登壇者は、星真一役 井上瑞稀さん、星兄弟の母、スパイ・F6、ランプの母役 彩吹真央さん、ランプ役 成河さん、演出・上演台本 ウォーリー木下さん、手塚プロダクション 湯本裕幸。

舞台『W3』への意気込みや、原作のメッセージについて語りました。

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演出・上演台本のウォーリー木下さんは、『W3』を舞台化するのは2度目。前回はインバウンド向けのノンバーバルパフォーマンスとして表現し、「手塚治虫がもしこの舞台を手掛けたらどんなことをしたいと考えるか」を目指して作られたとのこと。今回はその舞台を踏まえて、セリフ、ダンス、俳優の身体性を駆使して作っていきたい、と意気込みを示しました。

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星真一役の井上瑞稀さんは、手塚治虫作品とは距離のある世代として、改めて『W3』の原作を読んでみて、「今なお、この作品のメッセージが胸に迫るというのは、悲しいことでもあります。ぼくと同じ世代の方々にも反戦作品としてのメッセージを届けたい」と今回の舞台に込めた思いを語りました。
井上さん演じる星真一は、原作のやんちゃな少年とはまた違うキャラクターになるそう。「ぼくのあて書きかとおもった」というほど共感があったそう。より現代の若者に共感を呼ぶキャラクターになりそうです。
「この作品を通じて、平和の実現にむけて、自分にもなにかできるんじゃないかと若い人が思える舞台にしていきたいです」

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星真一の母、ランプの母、そして、スパイ組織フェニックスの女性スパイ「F6号」を演じる彩吹真央さんは、手塚治虫作品が初めて宝塚歌劇団の演目となった「ブラック・ジャック 危険な賭け/火の鳥」に出演された経験があり、それが初舞台だったそうです。「宝塚歌劇がお好きだった手塚治虫先生とはご縁を感じます。宝塚歌劇団80期生の私がはじめて出演した舞台が、『ブラック・ジャック』でした。その後『アドルフに告ぐ』、今回の『W3』と、大変ワンダーなご縁を感じます」とコメント。二人の登場人物の母と、原作では星光一のバディで、ほのかな恋心も表現するF6号を演じ分けられます。

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ランプ役の成河さんはアセチレン・ランプのフィギュアとともに登場。ランプについては「戦争を繰り返してきた人類の歴史を背負わされ、真っ暗になっている人」と評しました。「ランプは原作よりも重要かつ大きな役割を担うことになりました。星真一との対立軸としてのランプという役柄を、大真面目に演じていきたいです。御覧になった方が何かを持ち帰っていただければ」。本舞台ならではのランプの役割は、原作を読んだ方でも未知数で、楽しみな部分です。

手塚プロダクション 湯本裕幸からは、「ウォーリー木下さんの台本は、かなり原作に忠実だな、と思っています」としながらも、「原作とも、アニメとも違う結末が用意されています」と気になるコメント。一体どんな「結末」となるのかも本作の楽しみなポイントです。

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また、舞台上ではボッコ、プッコ、ノッコをはじめ、さまざまなものがパペットとして登場。操演は人形劇団「ひとみ座」の演者がつとめられます。人形浄瑠璃のように演じる役者のセリフと、人形は別々に舞台に上がるわけですが、目指すところは「彼らが重なってみえること」とウォーリー木下さん。繊細な動きをするパペットたちにも注目です。

宇宙人たちが戦争に明け暮れる地球人にあきれ、スパイたちを送り込んだことから始まる『W3』という物語。いまだに世界的に戦争が続いている今の時代に改めてみたい作品です。

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以上写真4点 撮影:岡千里


公演詳細

東京公演


日時:2025/06/07-06/29
会場:THEATER MIRANO-Za

兵庫公演

日時:2025/07/04-07/06
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

URL:https://w3-stage.com/
公式X:https://x.com/w3_stage


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