りんかい線国際展示場駅に常設展示された手塚キャラクターの陶板壁画「OsamuTezuka, Characters on Parade」が、3月18日より一般公開となりました。
この陶板壁画は、公益財団法人日本交通文化協会によるパブリックアートの取組の一環で、一般財団法人日本宝くじ協会の助成のもとに整備され、東京臨海鉄道株式会社の協力のもとりんかい線国際展示場駅構内に設置されました。
公開された陶板壁画
今回の陶板壁画の基になったイラスト「Osamu Tezuka, Characters on Parade」は、1976年に少年漫画雑誌の付録ポスター用に描き下ろされたものです。
本来92体の手塚キャラクターたちによる大行進を描いたものでしたが、今回はその中から36体のキャラクターを選び再レイアウトいたしました。
人間だけでなく動物たちやロボット、宇宙人も加わり楽しげに進むこのパレードの先が、平和で明るい未来であることを手塚治虫とともに願い、このデザインを作成しました。
イラスト「Osamu Tezuka, Characters on Parade」※再レイアウト版
実際の陶板はクレアーレ熱海ゆがわら工房が制作。
約1年間の歳月をかけて、縮小モデルからはじまり、原寸大の粘土による細部にわたる造形を終えた後、切込みを入れ約400ピースに分割。ゆっくり乾燥させ低火度で素焼きし、調合した釉薬を1ピースごとに施釉し、高火度で本焼成していきます。
この過程で思った色に焼きあがらなかった場合、もう一度釉薬を塗り、焼き直しを繰り返してきました。出来上がった陶板は日本の伝統技術に裏打ちされた、温かみのある華やかな作品になりました。
工房での作業風景
そして3月18日(月)11時より、関係各位が集い「Osamu Tezuka, Characters onParade」の除幕式が執り行われました。
式典にはテレビ局や新聞社をはじめとする多数のメディアが取材に訪れ、この事業に対する注目度の高さを知らされました。
式典の様子
設置された国際展示場駅を管理する東京臨海鉄道株式会社の安井順一社長は、式典の挨拶で、
「国際展示場駅は、アニメ・コミックに関する多くのイベントが開催される東京ビッグサイトの最寄り駅として、多くのアニメ・コミックファンに親しまれている駅です。また、2020年に控えた東京オリンピックでは、国際放送センターおよび複数の競技会場の最寄り駅になり、世界からのお客様をお迎えすることになります。
この作品が、国際展示場駅を訪れた多くの皆様の思い出になるとともに、駅の新たなシンボルとして末永く愛され、親しんでいただけることを願っています」と語られました。
東京臨海鉄道安井順一社長より手塚プロダクション取締役手塚るみ子に花束の贈呈
壁画は国際展示場駅の改札内に設置されています。ぜひお立ち寄りください。