1999年、カメラ機能が初めて搭載された携帯電話が発売されてから、人々はいつでもどこでも気軽に写真撮影を楽しめるようになりました。現代ではスマートフォンが普及し、カメラ機能やアプリなど、さらに便利に進化しつつあります。
コミュニケーションアプリ“LINE”で有名なLINE株式会社がリリースしているスマートフォン向けアプリ「LINE Camera」が、撮影した写真を手軽に加工できるツールとして若者を中心に人気を集めています。1,000種類を超えるスタンプ、そして100種類以上の豊富なフレームなど、写真加工のアイテムが盛りだくさん。その中には、手塚治虫のキャラクター達のスタンプも配信されています!
そもそも「LINE Camera」って何? そんな初歩的な疑問から、アプリの使い方まで、そして手塚治虫キャラクタースタンプについて、Cameraチームの方にお話をうかがいました。
さらに、“やってみた!”シリーズ第2弾として、虫ん坊スタッフが手塚スタンプを使ったデコレーションに挑みます!!
———「LINE Camera」とは一体どんなアプリなのでしょうか。
Sさん:
撮影した写真にフィルター機能を使って加工したり、スタンプやフレームを使って自由にデコレーションができる、写真の加工をメインとしたアプリとなっています。
主な加工機能は、人物の肌の明るさやなめらかさを調節でき、目の大きさや顔の形まで自由に調節できる「ビューティー機能」、写真の雰囲気を簡単に変えられる「フィルター機能」があります。
写真を賑やかにデコレーションすることができる「スタンプ・フレーム」は現在1000種類を超えており、毎週配信されています。
また、「コラージュ機能」といって、複数の写真を選択して簡単にコラージュができる機能もあります。
———アプリを使用している年齢層はいかがでしょうか。
Oさん:
主に若い方に使っていただいており、10代、20代の女性ユーザーが圧倒的に多いです。「ビューティー機能」や「フィルター機能」をつかって写真を加工し、SNSに載せる、というのが流行りになっています。
手塚治虫先生の作品をリアルタイムで読んでいた世代の方にはまだあまり浸透していないので、ぜひ、この「ASTRO BOY」と「手塚キャラクターズ!」のスタンプをきっかけに、ご利用いただければと思います。
———今回、手塚治虫のキャラクターを起用したきっかけを教えてください。
Sさん:
今、いろいろな漫画やキャラクターのスタンプを意欲的に配信していて、新しく新規でどんなキャラクターのスタンプを出そうか会議をしている時に、『鉄腕アトム』のスタンプはどうか、という話があがりました。やはり漫画といえば、漫画文化の先駆けである手塚治虫先生が思い浮かびます。それに、時代を問わず人気者のアトムやブラック・ジャックのスタンプがあったら幅広い世代のユーザーに使っていただけるのではないか、そういう意見のもと、それならば他の手塚作品も一緒にリリースできたらいいな、と言う流れでお声を掛けさせていただきました。
———CGのような質感の「ASTRO BOY」、原作の絵に近い「手塚治虫キャラクターズ!」が配信されていますが、テイストの違った2種類をリリースしたのはなぜですか。
Sさん:
以前から、「3D LINEキャラクターズ」という立体的なスタンプを出していたのですが、こちらがユーザーからかなりご好評をいただいたので、それ以来立体的なスタンプを出したいなと思っていました。
今回いただいた素材の中に、CGテイストで描かれた『鉄腕アトム』のイラストがあったので、これは使わねば! と思い、3Dスタンプとして使用させていただきました。
Oさん:
他にも『三つ目がとおる』や『リボンの騎士』など、たくさんの素材をいただきました。こちらも是非スタンプとしてリリースしたいと思い、いろいろな作品をミックスした「手塚治虫キャラクターズ!」として出しました。
———3Dスタンプは、他にはどんなものが配信されているのでしょうか。
Sさん:
配信期間は終了したのですが、『ピーナッツ』のスヌーピーを期間限定で配信していました。こちらもたくさんの方に使っていただけました。3Dスタンプは立体的なので、写真に合わせてみると背景に馴染みやすく、どんなシーンでも使いやすいスタンプです。
Oさん:
本当にそこにアトム達がいるような、楽しいデコレーションができます!
———多作品からキャラを寄せ集めた「手塚キャラクターズ!」ですが、キャラクターを選ぶ基準はなんですか?
Sさん:
手塚作品には人気のキャラクターが多いので、全体的にバランスよくスタンプセットを組むようにしました。『鉄腕アトム』と『ブラック・ジャック』は人気作品なので、表情を8個セットにして多めに選んでいます。他の作品は4個ずつにしました。
最初は『ブラック・ジャック』も4個セットのつもりでしたが、素材を見ているとピノコがすごく可愛くて、「アッチョンブリケ」をしている顔や台詞も、スタンプとしてアクセントになるかなと思い、ブラック・ジャックとピノコは単品で4個ずつ、計8個選択することにしました。
Oさん:
メインキャラクターの他には、やはりカメラスランプなので写真の装飾に使いやすいライン素材もいれています。
Sさん:
今、『ユニコ』が色々なコラボを展開していますよね。おしゃれテイストのユニコがすごく可愛いです!
このスタンプのリリース後に『ユニコ』のITS’ DEMOやANNA SUIとのコラボ商品を知って、ユニコもメインにしておけばよかった! と思いました。
———『ユニコ』は今年で40周年を迎えるので、かなり推しキャラですよ!
Oさん:
このスタンプでも人気なアイテムがユニコやピノコで、レオも人気です。やはり、ユーザーに女性の方が多いので、可愛い系キャラクターの使用頻度が多い統計になっています。
Sさん:
ちなみに、このピノコが一番人気です!
Oさん:
もよく使われています!
———セットで人気なのですね! 変なポーズや顔で写真を撮った時にしたときに使うのでしょうか!?
Oさん:
そうかもしれません(笑)ちなみに、「ASTRO BOY」のほうは ですね。キャラクターが切れているスタンプは、写真の隅に配置しやすいのでよく使われていますよ。
Sさん:
アトムの角の部分だけのスタンプも出そうという話も出ていました。キャラクターに変装できるスタンプです。
Oさん:
でも、実際にスタンプを顔に合わせて配置するのが難しくて…結局変装スタンプは、なしになってしまいました。
Sさん:
ユニコの角やレオの耳のスタンプがあったら女子ウケ間違いなしですね!
———手塚キャラクターになりきれるスタンプ、あったら楽しそうですね!アプリ内で一番人気のスタンプを教えてください。
Sさん:
foxyさんというイラストレーターのスタンプが一番人気です。ガーリーなテイストで、女の子のツボをうま〜く突いているモチーフが多く、手書き感のあるペンタッチとカラフルな色遣いで、写真をおしゃれにデコレーションできるかわいいスタンプです。芸能人の方も多く使っていらっしゃいます。
Oさん:
今年の3月から、「LINE Camera」の新機能として動画撮影機能も搭載しました。それに伴いカメラ・動画撮影のときにもスタンプでデコレーションできる、「動くスタンプ」がリリースされています。顔を認識して、さまざまなエフェクトをかけることができます。こちらも大変好評で、男性の方にも多く使っていただいています。
やはり女性はかわいいスタンプやフィルターなどを使った写真加工をメインにアプリを使っていますが、男性には動くスタンプや面白スタンプが人気です。
Sさん:
動くスタンプは、お友達と一緒にワイワイ盛り上がれるので、ぜひ皆さんで楽しんでいただきだいです!
———今後手塚スタンプをつくるなら、どんなものがイメージできるでしょうか。
Sさん:
『ユニコ』のメルヘンな世界観を詰め込んだ、ファンシー系のスタンプがあったらいいなと思います! あとは、ピノコの動くスタンプとか……!
Oさん:
今は音が出るスタンプも配信しているので、動くピノコスタンプには「アッチョンブリケ!」の声を入れたりしたら、面白そうですね!
———原作を切り取ったような、モノクロのスタンプもあったら嬉しいです! 手塚治虫の手書き風効果音スタンプとか……!
Sさん:
LINE Cameraでは、編集画面でオリジナルのスタンプを作れますよ! 自分のアルバムにある写真を自由に切り抜いて、スタンプにすることができます。
———え!? やり方を教えてください!(初心者丸出し)
Sさん:
ホーム画面のアルバムから、好きな背景とスタンプにしたい写真を選びます。いろいろな形で切り取ることも、パスをつかって自由に好きな形に切り取ることもできます。切り取れたら、「次へ」でスタンプの詳細設定をすれば、オリジナルスタンプの完成です。
———た、楽しい!(もくもくと作り出す)
Oさん:
この機能を使えば、自分で描いたイラストなども簡単にスタンプ素材にできます!ぜひ、活用してみてくださいね。
———最後に、「LINE Camera」の最新情報がありましたら、教えてください。
Sさん:
7月12日にスタンプショップがリニューアルしました。従来のショップページとは違い、検索機能がついたので、作家名、コンテンツのタイトル、キーワードなどで検索がかけられます。また、スタンプのカテゴリー分けがされましたので、ジャンルごとに見つけたい素材を探しやすくなりました。
スタンプとフレームは、毎週日曜日に配信されます。動くスタンプは、毎週水曜日のリリースです。どんどん種類が増える「LINE Camera」のスタンプやフレーム素材から、ぜひお気に入りのスタンプを見つけてあなたの写真を賑やかにデコレーションしてみてくださいね!
———「LINE Camera」のノウハウを学んだところで、実際に使ってみようではないか!その意欲を持て余しすぎた虫ん坊スタッフは、デコレーションした写真で競う合うことに……。
●1本目「ASTRO BOY編」、2本目「ブラック・ジャック編」、3本目「いろいろキャラ編」の3本勝負!
●テーマごとに決められたスタンプを使い、デコレーション(大喜利?)した写真をCameraチームの方にジャッジしていただきます。気に入った作品に一票。
●3本勝負のうち、一番票の多かった人が優勝というコンペ形式でお届け。
●優勝者は、高田馬場4丁目にある「中国厨房 一番飯店」の手塚治虫が愛した特製上海焼きそばが食べられます!
リーダー
加工アプリ初心者。シュールな笑いを誘うスタンプ使いに定評がある。
カニミソ
普段からよく写真加工アプリを使用しているようだ。
オーヤマ
加工アプリ初心者。LINE Cameraの高性能さに驚く。
使用するスタンプは「ASTRO BOY」シリーズ。3Dのような質感で、躍動感のあるスタンプ。立体感があるので、背景に馴染みやすい!
●カニミソの作品●
カニミソ:時事ネタということで、キャラクター選挙があったら…という想像で作ってみました!
リーダー&オーヤマ:これ良い!!なるほどな〜!
Sさん:総選挙ポスター風みたいな…!
Oさん:思わずアトムに一票入れたくなります!
リーダー:でも普通に指定されたスタンプ以外使ってるけどいいの?
カニミソ:リーダー厳しいッスね……。
●オーヤマの作品●
Sさん&Oさん:リアル!!
オーヤマ:誰もいなくなった社内で、扉の位置や、地面の傾きをスタンプに合うように試行錯誤して撮りました。非常口から進入するアトム……。
Sさん:うまく角度を合わせれば、グッと存在感が引き立ちますね。手塚プロダクションさんの非常口が見れたのもポイントです!
リーダー……0点
言われないと気づかないシュールさが票に届かず!
カニミソ……0票
発想が大変面白いですが、指定外のスタンプ使用がマイナスに。
オーヤマ……2票
まるでアトムが本当にいるかのような存在感に興奮!3Dスタンプをうまく使った例ですね。
使用するスタンプは、「手塚治虫キャラクターズ!」よりブラック・ジャックのスタンプ。
●リーダーの作品●
カニミソ&オーヤマ:(爆笑)
Sさん:ウワッ臓器に見えました!
リーダー:極上マグロ寿司です。
Oさん:この切り込みが手術後の跡にすら見えてきますよね……。
Sさん:術後、臓器の上でくつろぐ2人、みたいな……。
Oさん:ここに腰掛けなくても……。
カニミソ:極上マグロすら臓器に見えるスタンプ効果、すごい!!
●カニミソの作品●
カニミソ:ER緊急救命室のDVDで敵情視察するブラック・ジャック先生です。
Oさん:シチュエーションがまたシュールです。
Sさん:ブラック・ジャック先生もレンタルビデオするんですね……!
リーダー:「ブラック・ジャックによろしく」も見てそう
オーヤマ:「白い巨塔」も見てそう
リーダー……0点
マグロがグロテスクにみえてしまい、刺激が強いため票の獲得ならず。
カニミソ……1票
シチュエーションがおもしろく、ブラック・ジャック先生の意外な一面を見れた気がすると好評。
オーヤマ……1票
アイマスクがイケてる!1票獲得!
使用するスタンプは、「手塚治虫キャラクターズ!」より『リボンの騎士』や『三つ目がとおる』、スパイダーやヒョウタンツギのスタンプで賑やかに飾ろう!
●リーダーの作品●
カニミソ:やきとり屋から逃げる火の鳥、哀愁が漂っています。
Oさん:さりげない配置がまたシュールです。
Sさん:食べられそうになっているのに、表情は涼しげなところに、火の鳥の貫禄を感じます。
●オーヤマの作品●
リーダー:これ自分?
オーヤマ:はい。鎌倉旅行です。
リーダー&カニ:(笑)
オーヤマ:ネタが浮かばなくて、じゃあ背景にスタンプってどこまで押せるんだろうと思い試みました。
Sさん:スタンプには制限がなく、無限に押せますよ!
Oさん:この調子で埋め尽くしてみてください(笑)
カニミソ:こうやって背景を隠すのも、スタンプのひとつの使用法ですね!
リーダー……0点
いまいちインパクトに欠けるため、票なし!
カニミソ……1票
実際に食べてみたいヒョウタンツギ麺、1票獲得!
オーヤマ……1票
鎌倉旅行と全く関係ないスタンプ使いがむしろ斬新、1票獲得!
———優勝者は、見事3票を獲得したオーヤマ! 特製上海焼きそばが食べられます!! Sさん、Oさん、虫ん坊スタッフのスタンプセンスはいかがでしたか?
Sさん:
スタンプを主役にしたデコレーションという発想が面白いですね! 皆さん、うちのチームにはない素晴らしいセンスです。
Oさん:
どんなデコレーションでくるのかなと思ったら、どれも斬新なスタンプの使い方で(笑)
いろいろなデコレーション例を見てきましたが、今までにない使用法ですね。こういう使い方もまた一つの楽しみ方として、アリですね! 勉強になりました!
———デコレーションというより、大喜利になってしまいましたが、写真の加工からこういうシュールなお遊びもできる「LINE Camera」スタンプ、ハマリそうです!
———さて、3本勝負を終えた虫ん坊スタッフが向かうは、高田馬場4丁目に構える中国厨房 一番飯店。店の前には、おいしそ〜な香りが漂っています!
オーヤマ:
今回のスタンプ企画、どうでしたか?
カニミソ:
スタンプがあらかじめ決められているとそのシーン想定して撮影するのがほんとに難しかったです。
リーダー:
スタンプを主役にして笑いや感動のネタになる写真を撮るためには、主役がない写真を撮らないといけないのがね。うまく空白を作らなきゃいけないなっていう。見えない相手とお芝居する感じ。
オーヤマ:
普通の写真を撮るのとは違ったテクニックが必要ですね。
カニミソ:
スタンプでおもしろく…っていう目的があるから大変になってしまったからであって、加工する目的で使うなら簡単に可愛くデコレーションできそう。
オーヤマ:
あらゆる機能に富んだ「LINE Camera」、もっと使いこなせるようになってオシャレな写真加工できるようになりたいです!
———これが、手塚治虫の愛した特製上海焼きそば(スープ付き¥1420)!!
デリシャスフィルターの加工で、さらに美味しそうな写真になっております!
———優勝者オーヤマは特製上海焼きそばをたらふく食べ、惜しくも敗れたリーダー&カニミソはさらなる「LINE Camera」マスターへの高みを目指そうと涙とヨダレを呑んで誓うのでした。
虫ん坊読者の皆さまも、「LINE Camera」で簡単デコレーションに挑戦してみてね!
(デコレーションした写真は「ひろば」に投稿してくれたら嬉しいです)
中華厨房 一番飯店
所在地: 〒169-0075 東京都新宿区高田馬場4丁目28−18
電話: 03-3368-7215
定休日:毎週水曜日