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ユニコ

1976/11-1979/03

サブタイトル

 プロローグ 「リリカ」

ナナシス王の三人の王女の末娘・プシケは「世界一美しい」と評判だった。プシケの幸福の秘密はペットのユニコーンのユニコにある、と考えたビーナスは、ペットコンクールでユニコをおびき出して捕まえ、西風の精・ゼフィルスを呼び出し、ユニコをこの世の果てに捨ててくるように命じる。

1 野牛の丘 「リリカ」

ユニコが捨てられた先は、開拓時代のアメリカだった。そこでバッファローにいじめられていたユニコを救ってくれたのは、先住民の子ども・ティピだった。ティピはある日見つけた白人の家で、1人で留守番をしていた少女・メアリと出会い、仲良くなる。ユニコの魔法で大人になった二人は恋に落ちてしまい、将来結婚することを約束し合うが…。

2 うるわしのロゼリア 「リリカ」

グロス公国の王様には、世にも美しい娘・ロゼリアがいた。ところが王の顔がとても醜いせいで、ロゼリアは縁談にも恵まれず、一人ぼっちで過ごしていた。ある日ロゼリア姫はお城の近くでユニコに出会い、お城に連れて帰る。王様から権力とロゼリア姫を奪おうとたくらむダンダラ卿が姫を付け狙うが、そこに謎の吟遊詩人・ルピナスがやってきて…。

3 ほうきにのったネコ 「リリカ」

ユニコが泥だらけで倒れているところを救ってくれた黒猫のチャオだが、そのせいで飼い主に叱られ、捨てられてしまう。野良猫になったチャオだが、めげずに今度は魔女に拾われて魔法が使えるようになりたい、と言い出した。森の奥で見つけた貧しいおばあさんを魔女と勘違いしたチャオは、おばあさんのところに住むことに決める。

4 黒い雨と白い羽 「リリカ」

次にユニコが捨てられたのは、とある国の都会の街。ネズミのガラッ八とおくずの夫婦に助けられたユニコは、ガラッ八夫婦が住み着いている家でチコという少女に親切にされる。チコは近くの工場の煙で病気になっていたが、工場のコンピュータはチコに一目ぼれしているという。

5 ふるさとをたずねて 「リリカ」

ユニコは西風の精のはからいでたった一日だけ、生まれ故郷に帰ることができた。そこには父と母、姉のコーンとたくさんのきょうだいがいて、山のように積まれたオリンポスの果物や、いくら食べてもなくならないふしぎなゼリーを食べ、何不自由なく幸せに暮らしていた。ところがそこにレプリコーンの少年がやってきて…

6 アゼンスの牙の物語 「リリカ」

ユニコがさばくをさまよっていると、スフィンクスが謎を掛けてきた。なぞなぞどころか、自分の素性も忘れてしまったユニコは謎に答えられず、えさとして巣穴に連れ帰られてしまう。そこで出会ったスフィンクスの息子・ピロに助けられて、どうにかえさにされずに逃げ出したユニコが再びスフィンクスの丘に行くと、スフィンクスはオイディプス王に倒されて瀕死の重傷を負っていた。みなしごとなったピロを立派なスフィンクスに育ててほしい、という遺言を預かり、ユニコはピロの教育を請け負うが、ピロは怠け者の甘えんぼでなかなかうまくいかない。そこに噂を聞きつけた妖精の女王・チターニアがピロを自分のペットにしようと考えて…

7 一夜だけの舞踏会 「リリカ」

ユニコが捨てられた先は、帝国時代のロシアだった。地下水道の中で倒れていたユニコを救ったのは、強盗でお尋ね者の少女・マーシュカだった。ユニコがマーシュカの望みを聞くと、たった一度だけ恋をしたい、という。ユニコは助けてもらった恩を返すために、マーシュカに魔法をかけて貴婦人に変身させた上、貴族の集まる舞踏会に連れて行く。そこでマーシュカが出会ったのは…

8 ひとりぼっちのユニコ 「リリカ」

これまでのユニコの活躍と、そのおかげで幸せになった少女たちの噂を聞きつけたビーナスは腹を立てて、ついにユニコを生きもののいない地の果ての国に捨ててくるようにゼフィルスに命じた。人はおろか、生きものもいない海辺でユニコは城を見つけるが、そこは孤独の悪魔の神殿で、悪魔の息子がたった一人で暮らしていた。悪魔の子はユニコを追い出したが、ユニコは神殿の近くに小屋を建てて暮らすことにした。


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