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ストーリー

アメリカへ留学していた日本人青年・壇タクヤは、親友のエディと妹・亜理沙の結婚を承諾しました。一見幸せそうに見えた親友夫婦でしたが、結婚式の日、タクヤはエディの身内という、アルバーニ家の一員に囲まれ、「決して一族を裏切らぬこと」という誓いをさせられます。軽い気持ちでうなずいてしまったタクヤでしたが、じつはアルバーニ家はイタリア系マフィアの一族。ある殺しを目撃したタクヤが、殺し屋の面通しに応じたため、一族はタクヤに、両腕を列車に轢かせる、という残酷な制裁を加えます。妹婿のエディも立ち会いましたが、冷たく黙って見ているだけでした。いっぽう、妹の亜理沙も、その後夫の冷たさを垣間見るようになります。兄の惨状を知らぬ亜理沙は、しきりと兄の身の上を心配しますが、エディは当然口を閉ざしたまま。両腕をもぎ取られながら、タクヤは一命をとりとめ、バーディというベトナム戦争で両足を失った黒人青年と出会います。「俺の体を直してくれたのは、マッキントッシュ先生だ」という彼について、タクヤはPK(超能力)を研究しているユダヤ人医師・マッキントッシュに出会います。マッキントッシュ医師はタクヤに義手を与えることを約束します。それも、自分の意思で自在に動かせる、という信じられない性能の技手を。ただし、その代償にタクヤにある実験に協力することを承諾させます。マッキントッシュはタクヤのPKの能力を強い憎しみによって目覚めさせよう、と考えたのでした。タクヤは自在に動く義手を手に入れ、エディへの復讐を誓います。マフィアの「鉄の掟」の冷酷と、憎しみの生み出す悲劇を描く復讐譚です。

解説

1974/06/25-1975/01/07 「増刊ヤングコミック」 連載

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  • 鉄の旋律

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