白領コンゴの東域に映画の撮影にやってきたノルマル映画会社のアフリカ撮影隊一行。現地人の村に滞在しながら飛行機を使ってジャングルを撮影している最中、一行は奇妙な塔がフィルムに映りこんでいることを発見します。何かのネタになるのでは、と塔の捜索に行ったブク・ブック氏は、それきり行方不明になってしまいました。ブク・ブック氏の捜索に乗り出した一行の前には、おそろしい白骨死体が! 塔の奥に進むと奇妙な像があり、その額には宝石が。「この宝石をとり得たる者にはインク帝国秘宝「象牙の墓」をもひらく運を得べし」という謎の文句に、突如現れた、自らインク帝国の女王を名乗る美しい女性・コブラ。三千年も前に滅びた王国の女王とは? また像の示す秘宝とはなにか? 奥深いジャングルを舞台に繰り広げられる夢いっぱいの冒険活劇。
1948/03/20 単行本(東光堂)