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虫ん坊 2016年8月号 特集2:三菱鉛筆株式会社Presents「わくわく“楽描き”イベント!!」レポート

虫ん坊 2016年8月号 特集2:三菱鉛筆株式会社Presents「わくわく“楽描き”イベント!!」レポート

 会社が巨大なキャンバスに?!
 今年で創業130年を迎えた筆記用具メーカーの老舗、三菱鉛筆株式会社が旧本社ビルの解体前に、旧本社ロビーの壁や床をキャンバスに見たてた“楽描き”イベントを6月25日に開催しました。
 3歳から15歳の子どもたちがメインとなって、自由に思いっきり描けるスペースや“楽描き”アーティストのAZIさんのライブペイントのほか、プロのアニメ―ターが実際に人気キャラクターを描いた、1日限定公開のキャラクタールームもあり、『鉄腕アトム』や『リボンの騎士』、『ジャングル大帝』など、おなじみの手塚キャラクターも描かれました。
 今月の虫ん坊では、“楽描き”イベントに企画から携わった、三菱鉛筆株式会社の神崎由依子さん、飯野尋子さん、小笠原恵子さんに色々お話をお伺いしながら、当日の様子をお届けしたいと思います!!

三菱鉛筆株式会社HP:http://www.mpuni.co.jp/




●“楽描き”イベントができるまで


虫ん坊 2016年8月号 特集2:三菱鉛筆株式会社Presents「わくわく“楽描き”イベント!!」レポート


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今回のイベントが開催されたきっかけをお聞かせ下さい。


: まず、新しい本社ビル建設のために、旧社屋を解体することが決まったことが一番のきっかけです。今年の2月に公式発表する以前から決まってはいたんですが、いよいよ7月に本格的な工事がはじまるとなったときに、近隣の方々には色んなご心配やご迷惑をお掛けしてしまうのではないかというのと、今年で三菱鉛筆は130周年を迎えたんですが、本社が新宿区から大井町に移ってからもかなり長いですし、ずっと、支えていただいた地域の方々に、三菱鉛筆らしい形でなにかお返しをしたいというのがまずありました。
 そこで、もう、壊してしまうビルだし、折角、筆記具メーカーでもありますし、この会社自体をキャンバスに見立てたら、すごく楽しいことができるじゃないのかなと思い付いたところからはじまりましたね。


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お子さんが対象のイベントでしたね。


: もちろん、はじめは幅広い層の方を対象に……とも考えましたが、普段、お子さんって、思うがまま、色んなところに描きたくて仕方ないけど、どうしても制限があって、守らないと怒られてしまうじゃないですか。そんなお子さんたちに、なにも気にせず自由に “描く”ことで楽しい経験をたくさん作っていただけたらすごく嬉しいなというのがあったので、今回、募集対象を3歳から15歳までのお子さんに設定させていただきました。


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プロのアニメーターによる人気アニメキャラが壁や窓に描かれたキャラクタールームを作ることになった経緯も教えて下さい。


: 今回のイベントは、あくまでお子さんたちが自由に楽しく描くことがメインということで、結果的に特に何も言わなくても、あの空間を使ってみんな自由にいろいろ描いてくれたんですが、中には、なんかこう、どう描いて良いのか分からないお子さんもいるんじゃないのかなと思っていたんです。
 そこで、自分たちがよく知っているアニメのキャラクターが描かれた部屋に入り込んで、実際にイラストを目のあたりにしたら、子どもたちも刺激されて更にもっと描きたいと思ってもらえるんじゃないかなって。色々妄想をめぐらせた結果、日本動画協会さん、日本アニメーター・演出協会さんにご相談をさせていただいきました。
 おそらく、企業PRという形だと、ご協力いただくのは難しかったかも知れないんですが、今回は社会貢献……というと少しおこがましいですが、一企業の何かという訳ではなく、お子さんたちに描くということの楽しさを伝えたいという主旨を汲んでいただいて、描くものを作る側の三菱鉛筆と、それを使って日々素晴らしい作品をクリエイトしているアニメの制作側の方々が一緒になってイベントがやれるというのはとてもよい相乗効果になるのではないかと賛同していただけたので、トントントンとすんなり話が進んで行きました。


: 話を聞いてくださった日本動画協会の方々もすごく好意的でしたよね。


: はじめ、企画書を持って伺ったときは、こんなにすんなり賛同していただけるとは思っていなくて。早速、来週、会議があるから、そこで提案してみるよと言って下さり、即、賛同して下さったので、本当にありがたかったです。



●キャラクタールーム作成


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手塚キャラの中でお好きなキャラクターはなんですか?


: やはり、アトムですね。個人的な話なんですが、小さい頃、祖母の家に『鉄腕アトム』のビデオがあって、遊びに行くたびに観ていたんですよ。ひとつひとつのエピソードは小さすぎて覚えてはいないんですが、祖母の家に行くと必ずアトムを観るという習慣があったので、アトムには思い入れがありますね。


: 私は、自宅に『ブラック・ジャック』と『ブッダ』のマンガがあって、好きで良く読んでいました。アニメですと、丁度小学生くらいの時に、レオの子どもが主人公の『ジャングル大帝』が映画化された時期だったので、その作品も観ていました。


: そんな昔観ていたキャラクターたちが総出で三菱鉛筆にやって来てくれて、しかも、uni鉛筆に乗ってるという絵柄を見たときは嬉しかったですね。みんな、色鉛筆持っている! みたいな。
 今回、手塚プロダクションさんからは、アニメ―タ―の吉村昌輝さんと作画監督の瀬谷新二さんのおふたりが来てくださったんですが、プロのアニメーターさんでも壁に描くのは初めてとおっしゃていたこともあり、最初は、ほんの少し壁にちょこちょこっと描いてくだされば……というイメージだったんですが、素晴らしい作品が目の前でどんどん出来あがっていって、本当にびっくりしました。1日がかりで描いてはいただきましたが、とはいえ広い壁一面、窓ガラスにまで全部を埋め尽くしていただき、落書きの域を軽く超えていましたね。


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実際にどんな筆記用具を使って、壁にイラストを描かれていたのでしょうか?


: 「POSCA(以下、ポスカ)と「PONKY PENCIL(以下、ポンキーペンシル)」になります。折れにくくて発色も良く、なおかつガラスにも自由に描ける筆記用具ということで選びました。
 よくよく見てみると、「ポンキーペンシル」の青を使って、アタリをつけて下書きを描いているんですよね。完成度は高いけど、アニメみたいに完璧に色が塗られていない感じが逆に現実感があって、そういう形跡も残っていたので、イベントにお越しくださったお客様も、本当に実際にここに来て、アニメーターさんが直接描いたんだと絵を見ただけで感じられ、感動されたのではないかなと思います。


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: おふたりは「ポスカ」はご存じでしたが、「ポンキーペンシル」を使うのははじめてのようで、こんなに鉛筆に近い画材があるんだねと驚いていらっしゃいました。
 最初の下絵部分はまず鉛筆に近くて描きやすいとのことで、「ポンキーペンシル」の方を使って描きはじめ、次に色の濃いところは「ポスカ」を使って描いてみたりと、即時に画材をみて使い分けているアニメーターさん姿をみて、いちいち感動しました。


: 「ポンキーペンシル」は、普通の色鉛筆には描けない壁や窓にも描けるので、今回のイベントにも適した画材でしたし、大御所の方にもほめていただけて嬉しいですね。


: 絵を描く方にもぜひ使っていただきたい、オススメのアイテムですね。


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写真提供:三菱鉛筆株式会社



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後日、絵を描かれた作画監督の瀬谷新二から、キャラクタールームのコンセプトと感想が届きました!


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: 手塚先生が壁に描かれたたくさんのキャラクターを産み出していくっていうコンセプトがまたとても素敵でした。


: uni鉛筆の芯の部分の描き方を見て、すごくアニメーターさんっぽいなあと思いました。アニメーターさんって、芯を手で削るんですよね。
 描かれたuni鉛筆の芯先も特徴的で、アニメーターさんならではと思いました。


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写真提供:三菱鉛筆株式会社



: それだけきっと自然に描いちゃうくらいなじみがあるんだなって。そういうところからも頻繁にuni鉛筆を使って下さっているんだなというのが感じられました。


: こちらでももちろん鉛筆などの筆記用具は用意させていただいていたんですが、ご自身のペンケースから鉛筆を取りだして描かれていて、なかにはすごく短い鉛筆もあって、ご自分で紙をまいて長さを出して描かれていていたんですよ。その様子を見て、本当に日々使って下さっているんだなあと思って嬉しくなりました。


――

手塚治虫もuni鉛筆を愛用していたというのはご存じでしたか?


: そうなんですね。それは初めて知りました!


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新座市にある手塚プロダクションのスタジオには、今も手塚先生の作業部屋が残されていて、その作業机の上には長さが様々な使いかけのuni鉛筆がそのまま置いてあるんですよ。


: 嬉しいです。uni鉛筆は昭和33年に発売し、今年58年になるのですが、手塚先生に使っていただいていたというのは、昔からあるものだからこそだろうなあ……(しみじみ)。


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●いよいよ、“楽描き”イベント当日!


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写真提供:三菱鉛筆株式会社



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当日は子どもたちもすごくイキイキして、本当に楽しそうでしたよね。


: 本当は10分の入れ替え制の予定ではなくて、入ってもらったら、一番広いメイン会場に飽きるまで描いてもらって好きな時に帰っていただくというのを想定していたんですけど、思った以上に沢山の方がご来場されて……。


: 会場後すぐに徐々に人が増え始め、列もどんどん伸び、ピーク時は1時間近くお待ちいただく状態でした。
 人が密集しすぎても描きにくくなってしまうので、途中から急遽楽描き時間を区切っての入れ替え制にさせていただきました。時間が短く申し訳ない気持ちでしたが、皆さん一心に壁に床に思う存分描きまくっていただき、結果、皆さん笑顔で会場を後にして帰ってくださいました。


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会場全体がメインキャンバスとなってましたね。


: 結構な広さですし、はじめは全部埋まらないかなって思っていたんですよ。前日まで閑古鳥だったらどうしようって、そればかり考えていて……。
 蓋を開けたら、2013人もの方に来ていただき、最後は描くスペースをを探すのが大変というほどお越しいただき本当に良かったです。
 地域の方々中心に少しでも楽しんでいただけたなら嬉しいですし、予想以上の来場者だったために、10分という区切りになってしまったのは心残りではあるのですが……。
 普通、絵が飾られていたりする場所には柵が張られたり規制があると思いますが、今回は部屋に入ったとたん手塚ワールドがすぐ目の前に広がり、一気に異空間に入る感覚になられたのか、その近い距離感がすごく良かったと言ってもらえました。


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絵に寄りそって、記念撮影される方もいらっしゃいましたね。


: そうですよね。あれは一緒に写真を撮りたくなると思いますよ。ご協力いただいたおかげで、親子で一緒に楽しんでいただけた空間になったと本当に感謝しております。


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: こんなに色々な作品のキャラクターが鉛筆を持ってひとつの壁にいるなんて他に見たことがないです。サファイアもいて、アトムもいて……。


: キャラクタールーム入口すぐの廊下側の壁に『ブラック・ジャック』も描いてくださったんですが、はじめ、みんな、すごく上手い人が描いている! って、一般の方が描いたものと思ったみたいで(笑)。プロのアニメーターさんが描いたものなんですよと説明する場面もありました。
 でも、他の場所は他人が描いた上にどんどん皆さんらくがきを重ねていましたが、ブラック・ジャック先生は最後まで綺麗に残っておりました(笑)。やっぱり、雰囲気があったんだろうなって。


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: 壁も床もどこにでもどうぞ、とアナウンスはしていたのですが、混雑していたので床には描きづらいかなあと思っていたら、結構、すぐ埋まってしまいましたね(笑)。
 まだ小さい子はしゃがんで地面に描いた方が立って壁に描くよりも描きやすいこともあって、床にちょっとずつ描いていて、かわいいなあって思いました。


: 先程の話にもあったんですが、普段はそんな所に描いちゃだめ! お洋服汚すから描いちゃだめ! 下手をしたら手を汚してもだめ! って言われているからかも知れないんですが、今回はダメって言われることもなくて、その状況にとまどう子もいたんですよ。ここも描いていいの? ここにもいいの? って聞かれて、どこでも自由に描いていいよって答えると、ほんとにーー?! って、目をキラキラ輝かせて、その瞬間からスイッチが入って好きなようにいろいろ描くようになって……。
 そういった姿を見て、確かにこんなに規制がなく、思いっきり絵を描けることもそうそうないよなって。お母さんは洋服が汚れちゃったって苦笑いでしたけど(笑)。


: 本当に思う存分描かれた感がすごくありましたよね。


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最初はメインのお部屋(ロビー)の場所のみ、解放される予定だったとか。


: そうなんです。最初は場所も広いロビーの一か所のみだったのですが、待っていただく時間も楽しんでいただきたいと思い、キャラクタールームの向かいの会議室も急きょ解放して、そこでも楽描きしながら待っていただくことにしました。


――

またたくまに他のお部屋も解放されていきましたね。


: 引っ越した後だったので、使わなくなると部屋が埃っぽくなるじゃないですか。あらかじめ掃除しておいて良かったって心から思いました(笑)。
 並んでいる時に、キャラクタールームの外の窓を見て、反応している方が多くて、多分、入る前からワクワクされていたんじゃないでしょうか。


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写真提供:三菱鉛筆株式会社



: 私は結構外にいてご案内をしていたんですが、保護者の方からもお子さんからも窓を見ながら、すごーい! って歓声が上がっていました。
 そのあと、待ちに待ってやっと中に入ってすぐという場所にキャラクタールームがあったので、それまでのストレスはすぐ吹き飛んだんじゃないでしょうか。


: アニメの世界というかキャラクターの力は本当にすごいですよね。



●“uni女子”が選ぶオススメアイテム!


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数ある商品のなかで、これ! というオススメのものはありますか?
例えば、ボールペンの中でもこれぞというアイテムですとか……。


: シャープペンなのですが、「uni α-gel(以下、ユニ アルファゲル)」のクルトガをずっと使っています。
 学生の頃から通常の「ユニ アルファゲル」を使っていて、その後クルトガエンジン搭載の「ユニ アルファゲル」が発売されたのでそちらに移行したのですが、はじめのアルファゲルから数えてもう10年くらい使っていると思います。クルトガエンジン搭載タイプは、クル・・っと回ってトガ・・った芯をキープし続けるのでノートがきれいに取れますし、アルファゲルは長時間使っていても疲れず、ペンダコもできないのでオススメですよ。


: シーンによって使い分けているのですが、普段愛用しているのは油性ボールペンの「JETSTREAM(以下、ジェットストリーム)」ですね。なめらかな書き心地でザッと簡単に書く時によく使用されている方が多い印象がしますね。


: 社内にペンが沢山あるということもありますが、確かにシーンにより使い分けます。例えば、アイディアをスケッチする時などは「ジェットストリーム」だと細すぎてしまうので、サインペンに変えたりしますし、書いて消したりすることが多い時はクルトガのシャープペンを使います。
 「ジェットストリーム」でも普段は0.38という極細を使っているのですが、子どもの保育園の連絡帳の小さいスペースに色々書きこむ時はその細さがすごく合っていて良いんですけど、ただ、なにか構想をメモに書く時は消せる方が安心して書けるので、最近はクルトガの0.7という太字のものを使いますね。


――

太さにもこだわって使い分けているんですね!


: 太さもこだわりますね。「uni-ball AIR(以下、ユニボール エア」といって、水性ボールペンなんですが、描線が自分の筆圧で変わる筆ペンみたいな書き味のペンがあるんですね。広報という職種柄、御手紙を書くことが多いのですが、あて名書きをするときにはそちらが最適ですね。


: 「ユニボール エア」は、文字もそうですし、結構、普段アニメとかマンガを描かれる方がイラストに使っていることがすごく多くて、つけペンみたいに力を抜くと描線がスッと細くなるし、力を入れると太くなるので、そのへんが良いのかも知れません。文字の止めハネ払いが綺麗にできるボールペンを開発しようと作られた商品なのですが、自分たちが思っていたよりも絵を描かれる方がツイッターなどに作品を描いて上げていらっしゃるのをみて、こういう方たちにすごくピンとくる商品だったんだなって。


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: 確かにサラサラと上手に絵を描ける方には良いかも知れませんね。ボールペンの先のチップを新開発したものなので、一見、ボールペンに見えないですし、ボールペンなんですがサインペンを使っているようなふしぎな感覚に陥るかもしれません。
 でも、あえて、これ! というアイテムを上げるとしたら、今回、実際使っていただいて描いてくださったアニメーターさんにも好評だった「ポンキーペンシル」でしょうか。「ポスカ」はもう30年以上前からある長寿商品ですし、知って下さっている方が多いと思うので……。



●「ポスカ」と「ポンキーペンシル」


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海外でも展開されている訳ですが、国によって人気のアイテムが違ったりするのでしょうか。


: 海外では、ボールペンが中心となっています。商品名でいうと、「ジェットストリーム」というなめらかなかき心地のボールペンがすごく人気で、輸出しているものでアート系でいうと、「ポスカ」が人気ですね。色んな使い方をされていて、例えば、インクを浸透させる前にキャップを開けてしまって、インクだけをバッと撒いたりして、「ポスカ」の芯を使わないような使い方をするア―ティストさんも中にはいらっしゃるようですね(笑)。
 あとは、色んな素材に描けるので、ストリートアートに使用されたり、そういった感じのアート系の方に人気が高いですね。


: 特にフランスなど、ヨーロッパが多いんですよ。

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国内でも「ポスカ」のユーザーさんは多いですよね。


: 国内では小学校などの画材用品で普段使っていただいていることもあって、使い方に関して何も言わなくても、みんなまずはシャカシャカとペンを振ってインクをなじませるところから始めてくれてましたね。


――

「ポスカ」と「ポンキーペンシル」はどのように誕生したものなのでしょうか。


: はじめ「ポスカ」はポスターカラーをペンにしようというところからスタートして、主にユーザーの方には店頭のポップ描きなどに使っていただいていていたようです。最初はそういった使用用途が多かったんですが、そこから、やはり発色もいいですし、どんなところにも描けるからということで、お子さんに使っていただくような学童用品のイメージも定着しました。
 さきほど紹介したように、フランスをはじめ海外の方には、主にアート系の方に使っていただいているので、今回のイベントでもそのアピールの一環になったかも知れないんですけど、国内でもアートの場でたくさん「ポスカ」を使ってもらいたいというのがあります。


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: 「ポンキーペンシル」は2011年12月に発売されました。小学校の美術の教科書って10年に1回改変されるんですけど、改変前はみんなで画用紙に絵の具や色鉛筆を使って風景画や静物画を描くというのが一般的だったのが、改編後は画用紙ではなく、作る作品が平面から立体物になってきて、3D・立体物に色を塗りつけていくという美術の内容になっていったんです。平面の紙だけに描いたり塗れるようなものだけだと今のニーズに全然合っていないということで、ペットボトルや石や牛乳パックなどにも描ける通常の色鉛筆に変わるものも開発していかないといけないということで。
 もともと「ポスカ」という、なんにでも描けるサインペンがあったので、それをもう少しお子さんの使いやすい形にした、「ポスカ」の固形版を作れないかということで「ポンキーペンシル」が生まれました。


――

「ポスカ」の固形バージョンということでパッケージにも繋がりを感じるデザインですね。


: 色鉛筆の進化バージョンともいえますね。何にでも描けなきゃいけないので、軸を柔らかめにしなくてはいけなかったんですね。なので、芯のまわりは紙巻きにしていて、無くなったら鉛筆削りで削って使っていくというような商品になりました。


――

他にも、限定パッケージで色々なキャラクターが使われていますよね。
もし、三菱鉛筆さんと手塚キャラのコラボグッズを作るとしたら、どんなアイテムが良いと思いますか?


: 何がいいですかね〜〜〜。悩みますね!



: 例えば、鉛筆は手塚先生も愛用されていたという点も絡めてなにか出来たら楽しいですね。


: 手塚先生、愛用の鉛筆って載せたり、これを使うと絵がうまくなりますというキャッチコピーにしたり(笑)。


: (笑)。今は塗り絵ブームでもあるので、色鉛筆と手塚先生の線画のセットにされていたら子供も大人も楽しめそうですね。



●“楽描き”イベントを終えて


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写真提供:三菱鉛筆株式会社



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最後にイベントをやり終えて是非感想をいただけたらと思います。


: 2013名もの方にお越しいただいて、お子さんの目が本当にキラキラしているのが印象的で、開催した側の私達が逆に元気をもらえました。同伴された大人の方も夢中になって描いていて、それもびっくりしました。
 個人的に改めて筆記用具を販売している会社に勤めていて良かったなと思えるイベントになりました。


: 本当に描くことを心から楽しんでくださっている沢山の方たちを直接見ることが出来てすごく嬉しかったですね。親子で楽しんでいる姿もたくさん見掛けました。
 そういうみんながハッピーになれるものをこれからも作っていきたいなと思います。


: 予想以上にたくさんの方に来ていただいて、らくがきの中にも、「ありがとう」「uni、お世話になっています」といったメッセージを書いていただいて、感謝の気持ちでいっぱいになりました。


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: 今回、たくさんのアニメーターの方々にもとても快くご協力いただいて、心から感謝しています。
 多分、キャラクタールームが無かったら、無秩序でただのぐちゃぐちゃな空間になっちゃったかも知れないですけど、プロの方の絵があるとピリッと締まって、イベントとしてすごく良い空間になりました。
 お子さん中心のイベントで、大人の方はご同伴者のみと限られてしまったので、是非、多くの手塚ファンの方々にも今回の記事を通して壁に描かれたイラストを見ていただけたらと思います。


: 一日限り公開の絵だったので、ファンの方も記事をみたら、思わず「アッチョンブリケ!」と反応されるでしょうね、きっと(笑)。

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写真提供:三菱鉛筆株式会社



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“楽描き”アーティストのAZIさんが描いたブラック・ジャック


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当日は特別に虫ん坊スタッフも手塚キャラを“楽描き”させていただきました! ありがとうございました!




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