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虫ん坊 2014年4月号 オススメデゴンス!:『火の鳥 黎明編』

 今年は「火の鳥」連載60周年! ということで、今月のオススメデゴンスでは『火の鳥 黎明編』をご紹介します。

 不朽の名作「火の鳥」シリーズをはじめて読む方は、この序章にあたる黎明編からがおすすめです!

 昔読んだという方でも、改めて読み直してみると新たな発見があったり、キャラの印象がまた違ってみえたりするかもしれませんね。



解説:

 (手塚治虫 講談社刊 手塚治虫漫画全集『火の鳥(12)』あとがき より)


 死とはいったいなんだろう?

 そして生命とは?

 この単純でしかも重大な問題は、人類が有史以来とりくんで、いまだに解決されていないのだ。ある人は宗教的にそれを解決し、あるいは唯物論的に割り切ろうとする。

 生命が物質なら、それらにも霊魂があるのだろうか?

 人間は何万年も、あした生きるために、きょうを生きてきた。あしたへの不安は死への不安であり、夜の恐怖は死後の常闇の世界の恐怖とつながっていた。

 人間の歴史のあらゆるときに、生きるためのたたかいがなされ、宗教や思想や文明のあらゆるものが、生きるためのエネルギーにむすびついて進歩した。

 「火の鳥」は、生と死の問題をテーマにしたドラマだ。古代から未来へ、えんえんと続く火の鳥――永遠の生命とのたたかいは、人類にとって宿命のようなものなのだ。

(後略)



読みどころ:


虫ん坊 2014年4月号 オススメデゴンス!:『火の鳥 黎明編』

 人間の生と死を、圧倒的な質量で描きあげた不朽の名作「火の鳥」は、手塚治虫の代表作というだけではなく、現在では日本のマンガを代表する作品として評価されています。



虫ん坊 2014年4月号 オススメデゴンス!:『火の鳥 黎明編』

 手塚治虫自らが「ライフワーク」と語っているように、作品自体は昭和29年から「漫画少年」でスタートしていますが、特に広く読まれ、その名声を高めたのが、昭和42年から雑誌「COM」に連載されたこの「火の鳥・黎明編」から始まるシリーズです。

 



虫ん坊 2014年4月号 オススメデゴンス!:『火の鳥 黎明編』

 「黎明編」の舞台は、古代のヤマタイ国で女王ヒミコが権力をふるっていた頃の日本。侵略・戦い・虐殺の中、「永遠の命」をもたらすという火の鳥をめぐる、人間達の生と死と欲望のドラマが描かれています。手塚ファン必読の作品であるのはもちろんのこと、特に「最近面白いマンガに飢えている」という方に、壮大な物語の序章としても、また史実に基づいた歴史作品としても、心からおすすめしたい一作です。

 



虫ん坊 2014年4月号 オススメデゴンス!:『火の鳥 黎明編』

 ともあれ、これから「火の鳥」シリーズを読もうと思っている方には、ぜひこの「黎明編」からスタートしてほしいと思います。そして、この作品に出てくる猿田彦の顔をぜひ忘れないように…。







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