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虫ん坊 2010年1月号 トップ特集1特集2オススメデゴンス!コラム投稿編集後記

特集2:クロックス 商品開発秘話

特集2:クロックス 商品開発秘話

 「軽くて大変はきやすい」と全世界で人気のクロックスのシューズ。街を歩けば、必ず日に数人ははいている人を見かけるこのシューズに、アトムをデザインした商品があることをご存知でしょうか?
 以前より、「鉄腕アトム」にフィーチャーしたデザインを手がけている、ファッションデザイナー・大矢寛朗(おおや ひろあき)氏によってデザインされた、「dancing atom classic(ダンシングアトム クラシック)」シリーズ。クロックスのシューズの中でも原点ともいうべきクラシック・モデルをベースに、「鉄腕アトム」のテーマである、「愛」や「平和」を思わせるにぎやかなデザインの模様を全面にプリントしたこのモデルに、この春ついに第2弾が登場します。
 今回は、春・夏モデルということで、色も春らしいラインナップ。今月の虫ん坊では、クロックス・ジャパン本社を訪ねて、このシューズの開発秘話を伺いました。



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「Dancing Atom Classic」ニューカラーを4月2日より全国で販売開始!



◆ ヒミツを探りに、クロックス・ジャパン本社へ。

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オフィス写真

 
都内にある、クロックス・ジャパン本社にお邪魔。素敵なビルは駅から直通で、雨にもぬれずに行くことが出来ます。

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  エントランスでは、「クロックス」のトレードマークのワニくんがお出迎え。デュークくん、という名前なんだそうです。エントランスもイメージ・カラーの緑で統一されています。


 

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 会議室には、それぞれ商品の名前が。ドアの下のほうにさりげなく書いてあります。会議室を予約するときは、この名前を指定するのでしょうか。
 休憩所も含めて、活発な意見交換が方々で行われるそうです。社内は全体的に、開放的な雰囲気です。


◆ 今回、お話を伺ったのは、こちらの方々。

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(左から)
 プロダクト・チームの皆さん。マネージャーの高原秀人さん、ジビッツ担当の川北知宏さん、ライセンス担当の執行しぎょうはるるさん、マーケティングのチームからは、リテール/トレードマーケティング担当の城戸陽子さん、WEBデザインの上田紗衣さん、PR担当の木村瑞子さん。高原さんは、「astroboy by ohya」のTシャツを着てくださいました。
 皆さん、クロックスのシューズを履いていらっしゃいます。さすが。


◆ 今回の商品について、お話を伺いました。

―― そもそも、なぜ「鉄腕アトム」とコラボしよう、ということになったのでしょうか。

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執行さん:はじめは、ジビッツをライセンスいただこうと思い、ギフト・ショーという催しで出展していた、手塚プロダクションのブースでお話をさせていただきました。
 その後お話をさせていただいているなかで、手塚プロダクションと以前から「鉄腕アトム」でコラボレーションしている、大矢寛朗さんが、クロックス・シューズの大変なファンであることから、紹介いただき、デザインを手がけていただくことになりました。日本に入ったばかりの頃にセレクトショップで見つけて以来(補足:私が記憶している話では、日本で購入されたと伺っていました)、とりこになったそうで、海外に行く際にもご愛用いただいていたそうです。大矢さんのクロゼットには、色とりどりのクロックスが並べられているそうですよ。
木村さん:しかも、大矢さんは「クラシック」が中でもお気に入りだそうです。前回・今回とベースが「クラシック」なのは、そんな大矢さんのこだわりからなんです。


―― ライセンス商品はほかにはどのようなものが出ていますか?
高原さん:ライセンス契約は多岐にわたります。ジビッツで言えば、ディズニー・キャラクターや、ワーナー・ブラザーズのキャラクターもの、靴へのプリントでは、アメリカのハンティング系のブランドのとカモフラージュ柄を全面にプリントした商品を出したこともあります。あとは、大リーグとか、NBAといった、スポーツチームのライセンス商品ですね。
 クロックスはアメリカのブランドなので、ライセンス商品に限らずほとんどは、アメリカ本社からの発信です。グローバルブランドであることを意識しながらも、ビジネスをしていく上ではローカル市場にあった製品を販売し、ブランドの定着を図りたいと考えています。日本発信のライセンスものとしてふさわしいものを、アジア全体の市場の傾向も見ながら、「何からやればいいだろうか?」とさまざまなものを検討しました。
 日本といえば、やはりマンガだろう、と。僕もマンガファンでもありますし。で、さらに考えたところ、やはりはじめは原点だろう、トキワ荘だろう、と。(冗談ですが)


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執行さん:クロックスのシューズはジビッツ等の流れで、女性や子供に購買層が広がっていましたが、「鉄腕アトム」をデザインに取り込むことで、女性・子供層はもちろん、ファッション感度の高い男性にも響くデザインを出来たと思います。
 もともと、大矢さんご自身が、メンズをお得意としていらっしゃったので、そういう意味でも相性の良いコラボレーションだったと思っています。

―― 商品開発で、難しかった点は?
高原さん:靴の形や素材に合わせて、この総柄をプリントしますが、色やプリントの出方にチェック入りました。何回もプリントしなおしてるんじゃないかな。
 大矢さんはクロックスのファンなので、ファンだからこそのこだわりもあったようです。
執行さん:毎年、クロックスでは新色を出すのですが、第2弾もその新色から、大矢さんにベースの色を選んでいただきました。この、オイスターも今年の春夏の新色のひとつです。ちょっとパールがかった感じの、良い雰囲気の白ですよね。
城戸さん:普通の白と比べていただくと、違いもはっきり分かりますよ!ショップでも評判がいいです。
高原さん:試作品はたくさん作って、…(と、靴と資料を並べて)いろいろなタイプを実際に作って、選んでもらっています。

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試作デザインの数々。マーケティングチームからは「こんなにあったんだ!」と驚きの声も


―― 今回は、ジビッツもラインナップされていますね。

 

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こちらはまだまだ試作品。ここから、外側の耳の部分を削ったり、微調整をかけていくそうです。

 
川北さん:ジビッツの技術も日々進歩しています。初期のジビッツはイラストをそのまま起こしたものが多かったのですが、今は、二つでひとつのデザインを表現したり、衝撃を与えると光ったりするものもあります。今回のジビッツはシンプルなデザインなので、男性にも受けが良いのでは、と思っています。
  2009年から3Dデザインの商品化が実現したことで、今回のアトムのデザインも3Dを採用しました。2Dのデザイン画を3Dに起こすことになりましたので、どこを膨らませて、どこをへこませるのかでぜんぜん表情が変わってしまい、その調整に苦労しました。
本当は、この、目をつぶっているアトムのまつげのところが、ロゴになっているんですが、さすがにそこまで再現は出来なかったのが、残念です。

―― ショップでの展開はどうでしょうか?
城戸さん:ショップでは、店頭での展開などに工夫をして、「dancing atom classic」の世界観を表現しています。商品紹介POPも、カットアウト(切り抜き)のものを使ったり、ジビッツのデザインにもなった、この眠っているアトムの顔を、床に足跡のように貼って、コーナーまで誘導したりもしています。
 前回使って評判の良かった、アトム等身大のPOPも使っています。大変キャッチーですよ。
 直営店は14、5店舗ですが、その他、卸売りしている店舗も含めて、この「dancing atom classic」は60店舗国内ほどで展開しています。

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店頭での展開と同じ形を、ロビーでも再現! かわいい!


―― 第1弾の時もそうでしたが、WEBでのプロモーションも力を入れていますね。
上田さん:WEBサイトでは、特設サイトを作成し、PRを行っています。店頭ですと表示しきれない情報も、WEBサイトではいろいろ紹介できます。WEB上でも、今期のコピー「Feel Good Revolution」を表現すべく、いろいろな楽しい仕掛けをほどこしています。


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WEBページも大事なマーケティングの場所。

 WEBには、ファンの方のアクセスが多く、特にメルマガは週1回お送りしているのですが、必ず見てくださるようです。
 今回の「dancing atom classic」では、角川エンターテイメントさまのご協力で、映画「ATOM」のDVDプレゼントも行いました。応募の際にアンケートを実施し、ご意見や感想を集めることもしました。こういうコミュニケーションが取れるところも、WEBの良いところだと思います。
 WEBサイトには、コミュニティサイト的な要素も持たせていますが、ここでも今回の商品について、「全面プリントが気に入っています」などの声をいただいています。

―― 今回の商品を、他のアジア地域など、海外展開しよう、というお考えは?
城戸さん:機会があれば、ぜひ持って行きたいですね!
木村さん:定期的に、各国の支社の方が集まる会議があるのですが、アジア支社の方がたには、今回の商品は人気でしたよ。香港の方なんか4、5足を持って帰っていましたし。
城戸さん:日本の作った商品は、どの国でも安心して使える、と以前から評判でした。タグなんかも、商品コンセプトにあわせてスペシャルなものに作りこんでいます。
高原さん:今回の商品を成功させてゆくことで、日本の企画をアピールし、成功事例を世界に伝えていきたいと思っています。

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―― クロックス、といえば、全世界に支社がある、グローバルな企業ですよね。最近は外資系、といわれる企業も増えましたが、やっぱり日本の会社とちょっと、イメージが違うんでしょうか?
木村さん:先ほど言ったように、各国の支社が集まる会議などがあったり、海外支社の方と頻繁にメールをやりとりしたり…。国際電話は高い、ということで、海外通話が安い電話会社の電話をつい先日、導入しました。

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ビデオ中継による会議など、外資系ならでは!の風景も。 国際電話が安い、こんな特殊な電話が活躍


城戸さん:やはり、商習慣の違いで、他国の支社と意見が食い違うことはありますね。日本人は、クオリティを求めるけど、他の支社ではそうでもなかったり…。店内で使うPOPなども以前はアジア支社からのものを使っていましたが、このごろは日本発信でどんどん提案をしています。
 日本のプランニングがベスト・プラクティスとして受け入れられ、中国やアジア各国のクオリティも、相乗的にあがってきています。
高原さん:実は、クロックスというブランドが日本に上陸したのも、つい最近。スタッフたちもまだまだ寄せ集め的な雰囲気で、よくも悪くも、社風も文化も定まっていません。でも、クロックスの特長である、クロスライトという素材の可能性を広げ、もっともっと快適性や革新性を追及した商品を作ることをミッションに、まだまだ、皆さんの予想を裏切っていきたいと思っています。

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店頭ディスプレイとみなさん。


―― 今回はお忙しいところ、お話をいただきありがとうございました!



☆ クロックスからのプレゼント! ☆


 虫ん坊読者の皆さんに、今回リリースされた「dancing atom classic」2ndをプレゼントします!

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(参考:足のサイズの測り方:http://www.crocs.co.jp/guide/size/measurement.html
●虫ん坊 5月号の感想

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