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特集1:手塚治虫ファン大会2009 研究発表者インタビュー 研究発表「手塚治虫と大阪」 田浦紀子さん

11月7日(土)渋谷シダックスホールで開かれた「手塚治虫ファン大会2009」。今年初の試みとして、ファンの方による手塚治虫をテーマにした研究発表が披露されました。
虫ん坊では、研究発表をされたお二人のファンにインタビュー、研究発表後の心境などを聞きました。
12月号では、「手塚治虫と大阪」のタイトルで発表をした田浦紀子さんのお話を紹介します!

 

研究発表のテーマを選んだ動機・思い入れを語ってください。

一言で、というのは難しいのですが…(笑)。あえて一言で言いますと、手塚治虫と大阪の関係について、手塚治虫のストーリーと大阪の建物にまつわる物語を、縦糸と横糸の関係で語れることの面白さです。
大阪には歴史ある建物が多く残っており、手塚治虫のストーリーを感じながら建物や町を見て回ることができます。また、手塚治虫ゆかりの地ツアーでは、石原時計店や、大阪市立科学館などで、手塚先生のゆかりの方々にお話を聞くこともできました。
手塚漫画を読むだけではなく、実際に舞台となった町を歩くことで感じられる楽しさを伝えられれば、と思いました。


ファン大会で発表した際のお気持ちは? 緊張されましたか?

緊張しましたが達成感がありました。私は大阪でガイドもやっていて、手塚治虫ゆかりの地の他、北船場の近代建築の案内もしています。ツアーで20人ぐらいの方を前にお話することはあるんですが、やっぱり200人と20人は違いますね。
でも、自分の中で「これを伝えたい」という強い思いがあれば、どんな数の人の前でも喋れるものだなあ、と思いました(笑)。

今後も同じような企画があったらやってみたいですか?

はい、是非やってみたいと思います。とても楽しかったです。
人前で話す機会はこれだけではないのですが、ちゃんと耳を傾けて下さるっていうのは嬉しいです。でも、最初の第一声はやっぱり緊張しますね。


好きな作品について、一言語ってください。

一番困る質問が、『一番好きな作品』なんです(笑)。
  一番好きなキャラクターは、「エンゼルの丘」のルーナちゃんと、「リボンの騎士」のサファイアです。でも、好きな作品、といわれると違いまして…今回は、発表のテーマに沿って宝塚が舞台になった「モンモン山が泣いてるよ」と、大阪の話をさせていただきましたので、「陽だまりの樹」ということにしておきます。
好きな作品がたくさんありすぎて、ベストを選べません。

同好の士・手塚ファンへ一言!

私は、手塚先生のリアルタイムを経験していない世代なんですが、ファン大会にも来ている16歳の新しい手塚ファンの女の子に会ってみて、本当に、80代から10代まで、もしかしたら一桁の世代まで、幅広い世代で思いを共有できるのが手塚漫画なんだなあと思いました。手塚先生のことが大好きだ、という思いで、ファン同士で繋がっていきたいな、と思います。



ファン大会後のお時間をいただき、ありがとうございました! 大阪の町への思いや、手塚作品への思いがいっぱい詰まった発表をどうもありがとうございました。


ファン大会で研究発表をしてくださったお二人。右、田浦紀子さん。左、扇谷正敏さん。

1月号でも発表者、扇谷さんへのインタビューを掲載しますので、お楽しみに!


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