皆さんは、夏休み、どこかへ旅行に行きましたか? 今年の夏は涼しい日が多かったけど、海水浴や山登りをした人も、よその町へいって市内観光をした人も、きっと出発の朝には行き先の天気予報をチェックしたことと思います。 別に旅行でなくても、毎朝天気予報を頼りに、傘を持っていくか、帽子をかぶっていくか決めている人も多いでしょう。
 日々のニュースの中でももっとも身近な「天気予報」。今日はそんな気象情報をサービスしている会社、株式会社ウェザーラインにお邪魔しました。

 また、今回は株式会社 ニフティのご協力で、キッズ@niftyの募集で集まっていただいた小学生とその父兄の方々ともご一緒しました。





 会社は意外にも西新橋の街中のビルの中にありました。予報部のビルということで、予報に必要なデータの受信から予報作成までを行っているとの事。一体、天気予報にはどんなシステムが必要なんでしょうか。


「屋上に気象衛星からの電波を受けていたアンテナがありますよ」と、言うことで、まず始めに気象衛星からの電波をとらえるアンテナを見せていただきました。
 一見普通のビルの屋上には、大きなパラボラアンテナがすえつけてありました。
「このアンテナは気象衛星「ひまわり」からのデータを受けていたアンテナです。今では「ひまわり」がデータの送信を行っていないので、このアンテナもお休みしています。今はアメリカの「ゴーズ」という衛星からのデータを使って予報をしています」







↑常に気象庁からのデータを受信しているコンピュータ

 予報の元になるデータを受信しているコンピュータを見せていただきました。


↑停電用のバッテリー。まさに、「備えあれば憂いなし」といった感じ!
「このコンピュータで気象庁からの予報データを受信しています。雷や台風、地震等の災害時こそ、天気予報が活躍しますので、そのような場合、停電してしまったときに備えて、大きなバッテリーを幾つも用意してるんですよ」





 隣は天気予報のグラフィックを作っている場所。こちらもパソコンのモニターが所狭しと置かれています。
「この場所では、実際にテレビなどで出てくる、天気予報図を作っています」
 なるほど画面には晴や曇りのかわいいマークが並んでいます。こういった画像はコンピュータで作っているのです。
「予報を組み次第、放送される時間に合わせて画像を作成して、それをテレビ局に送っています」






↑パソコンによるテレビ電話もあります。ヘッドホンをつけて、マイクに向かえば、あなたも気象キャスター気分!?

 次に案内されたのは、壁で仕切られた小部屋です。
「中に入ってみてください。こっちの音が聞こえないでしょ?」
 つまり防音室です。中には机とマイク、パソコンが。
「ここではラジオ番組の間で流す気象予報の発信を行っています。ラジオ番組のほうで時間になったら音声を切り替えます」
 ラジオ番組のお天気コーナー、番組と同じスタジオにいなくても大丈夫なんです。