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ストーリー

シッポのある人類・0マン族と、人間との対立を描いた長編SFです。
インドの奥地で日本人に拾われた赤ん坊は、リッキーと名付けられ、東京で育てられました。
リッキーには生まれながらに大きなシッポがありました。
実はリッキーは、力も知能も人間を越えた、リスに近い0マンという生物だったのです。
実の両親に会ったリッキーは、0マンはヒマラヤの地下に国を作って暮らしており、2万時間後に人間は滅び、0マンの天下になると聞かされます。
リッキーが訪れた0マンの国は、大僧官という人間嫌いの独裁者に支配され、東京は大僧官の手下のエンマ大王によって、人間支配の前線基地となっていました。
しかし人間に育てられたリッキーは、0マンでありながら人間のために力を尽くそうと活躍するのでした。

解説

1959/09/13-1960/12/11 「週刊少年サンデー」(小学館) 連載

『スリル博士』に続いて「週刊少年サンデー」に連載された作品です。 手塚治虫の初めての週刊連載だった『スリル博士』は、読み切り形式で連載が始まり、途中から長編形式に変更されました。 しかし『スリル博士』は、もともと長編として構想した作品ではなかったため、手塚治虫にとっては不本意な出来となってしまいました。 そこで、その反省を踏まえて、最初から長編SFとして構想し、満を持して連載を始めたのがこの作品です。 その結果、リッキーという魅力的な主人公が誕生。さらには、異文化同士の対立の狭間で揺れる主人公という状況や、シッポのある人類という視覚的なテーマなど、手塚治虫の大好きな要素がふんだんに盛りこまれた、この時期の手塚作品を代表する名作となりました。 1968年、手塚治虫が主宰していた虫プロダクションで、テレビアニメ化を目指してパイロットフィルムが製作されましたが、テレビ化は実現しませんでした。

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