すずきくんは宇宙人かもしれない。だって頭も大きいし。目も吊り上がってるし、だいいち日本語が喋れない。やい、宇宙人、正体を見せろ! 主人公の少年は転校生のすずきくんと取っ組み合いのけんかをはじめます。けれど、じつはすずきくんは宇宙人なんかじゃなくて、外国から難民として日本にやってきた少年でした。
難民と、その受け入れ問題という難しいテーマを取り上げながら、人と人とが理解し合うことのたいせつさを語りかける、そんな物語です。全編、少年がお母さんにすずきくんとのことを語りかけている、という構成によって、少年の心の変化を巧みに描き出すことに成功しました。
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