4月末に、ちょっと珍しい新商品、「パン缶」が発売されました!
これは、2007年に創業60周年をむかえたパンのメーカー、株式会社パン・アキモトが作っている、長期保存が可能なパンの缶詰のこと。
ただし保存食と言っても、特殊製法で作られているので、缶を開ければいつでもやわらかいパンが食べられるのです。
今回は、そのパン・アキモトの栃木工場を訪問し、手塚パン缶ができるまでを取材してきました!

パン缶 税込各525円(全4種)
〇アトムの宇宙旅行 パン缶…はちみつレモン味
〇レオのジャングルアドベンチャー パン缶…チョコクリーム味
〇ピノコのメイドカフェ パン缶…つぶつぶイチゴ味
〇手塚治虫記念館オリジナル パン缶…ミルククリーム味
【発売場所】宝塚市立手塚治虫記念館:KYOTO手塚治虫ワールド:東京アニメセンター(秋葉原)

■パン缶誕生について

パンの缶詰誕生きっかけは、阪神淡路大震災。 せっかくの救援物資である手作りパンが日持ちせず、廃棄することになってしまったそうです。 それ以来、試行錯誤を重ねて、ついに独自製法による、長期保存可能なパン缶が完成。現在では世界各地で特許を取得しています

■パン缶ができるまで

〇計量した材料を、専用のミキサーでこねて、生地を仕上げます。
〇生地を丸めて、一つずつ缶に入れていきます。
〇醗酵室で発酵させます。
〇オーブンへ入れて焼きます。
缶ごと焼くのがパン・アキモトの特徴。 これによって雑菌を死滅させることができ、パンが缶いっぱいにふくらむことで、 蓋をする際に空気が入り込む余地を小さくすることができるそうです。
〇缶に蓋を巻き、締めます。
パン缶の蓋は、安全な構造になっており、開けたときに手を切るようなことはありません。
〇さて、いよいよ手塚デザインのラベルを巻いていきます。巻く前の缶と、ラベル4種類はこちら。
〇今回の商品は、職人の方が一個一個手巻きしていました。
〇巻き上がりはこんな感じ。 最後に、パンを食べた後の缶を貯金箱として使うための蓋をはめて、完成です。 栃木と沖縄の工場を合わせて、毎日約2万個の生産能力があるのだそうです。
〇完成したパン缶を開けてみました。ふんわりとしたパンが、缶いっぱいに入っていて、フワッと美味しそうな香りが広がりました。(左)

〇レオのジャングルアドベンチャーパン缶 チョコクリーム味のパンを割ってみました。チョコクリームがマーブル状に入っていて、中までふわふわでした!(右)

※画像をクリックすると大きなサイズで見られます。

株式会社パン・アキモトは、3年の賞味期限のパン缶を2年後に下取りし、海外の食糧難の地域へプレゼントする「リユース・システム」などで、 パンを作るだけにとどまらない、世界規模の社会貢献も行っているそうです。 いずれ、もっと大きなプロジェクトでパン缶やパン・アキモトのことを耳にする日がくるかも? お忙しい中、工場の案内をしてくださった田谷様、そして色々と興味深いお話を聞かせてくださった秋元社長、どうもありがとうございました!


左;秋元社長、右:営業部 田谷さん
株式会社パン・アキモトのHP
http://www.nasuinfo.or.jp/FreeSpace/aki_pan/