虫ん坊でも何度か取り上げている、スタジオライフ版「アドルフに告ぐ」。 |
登壇者: 浦沢直樹さん 萩尾望都さん 倉田淳さん |
浦沢さん:5歳位の時に、光文社のカッパコミックス版の鉄腕アトム「地上最大のロボット」と、ジャングル大帝のレオが王様になってピラミッドを作りだしている頃のエピソードが載っている本の2冊しか手元に漫画が無くて、ずーっとそれを暗記するほど読んでいたんです。それが一番最初の出会いです。 |
萩尾さん:私が小学校の頃は、少女漫画、少年漫画がだんだん月刊誌で出てきた頃で、その本のどれにも手塚治虫が何か描いていたんですね。それですぐに名前を覚えて、この人は色んな本にたくさんの漫画を描くんだなと思っていたんです。 |
倉田さん: 今回のトークイベントのきっかけにもなっている、「アドルフに告ぐ」をお読みになった時に浦沢先生はどんなことをお考えになりましたか? |
浦沢さん:
僕は、割と読むのが遅くて、それこそMONSTER(浦沢先生作品)の後に読んでいるという位なんですが、あの時代の手塚手法としてはちょっと表現がタイトというか、きゅっと締まっているという感じがするんです。漫画家から見ると連載の切れ目が分るんですが、そうすると10ページ12ページという枠の中で連載しているのが分るんですよ。 |
倉田さん:
がんばります。(笑) |
倉田さん: 手塚先生とはよくお会いになられたんですか? |
浦沢さん:
僕はホントに1回、しかも接近しただけですね。 |
倉田さん:
私はパーティでごあいさつしたり、1回対談をさせて頂いたことがあります。 |
トークショーの最後に来場していた方から、トークイベントのテーマであるが手塚イズムを受け継ぐ者として、次の世代に期待する事などあればお願いします。という質問がされ、 |