1月27日に封切となった映画「どろろ」。初日の滑り出しは大変好調、初日の舞台挨拶が行われた六本木ヒルズにある映画館「TOHO VIRGIN CINEMAS」にも大勢のお客様と報道陣が詰め掛けました。

 今月の虫ん坊では、この初日舞台挨拶の模様をレポートします!


  舞台挨拶は、1回目上映終わりと2回目上映前の2回、行われました。虫ん坊では、1回目上映終わりに行われた挨拶を取材しました。登場したのは、塩田明彦監督と主演の妻夫木聡さんと柴咲コウさん、百鬼丸の母・百合を演じた原田美枝子さんと醍醐景光役の中井貴一さんです。

●TOHO六本木ヒルズの初日第 1 回目の上映分のチケットは「秒殺で」売切れてしまったという盛況の中、まず、「面白かったでしょうか?」と観客に問いかけた塩田監督。手塚漫画の「どろろ」は映像化不可能といわれていた中、どのようなところに力を入れましたか? という問いに、「手塚漫画は「どろろ」に限らず、全般的に、現代のおとぎ話のようなところがあり、笑える場面や泣ける場面、怖い場面が両面混ざっているところが魅力なので、そのテイストを生かしながら、主人公達が必死に生きている感じが伝われば、と思って作りました」との答え。

●百鬼丸を演じた妻夫木聡さんは、「はじめの台本を読んでから、上映の今まで、ドキドキワクワクの連続です」とコメント。実際に映画を見てみての感想は、「自分の作品は反省点を探してしまい、まだまだだな、と思いますが、アクションや芝居をがんばった報いはありました」とのこと。
  「壬生義士伝の中井(貴一)さんの殺陣が好きなので、一度一緒にアクションをやってみたいと以前から思っていました」という妻夫木さん。「アクションを通じて、会話をするような、心と心のぶつかり合いが出来ました。新しいアクションを生み出せたと思います」と、今回のアクションシーンの手ごたえを語っていました。

●どろろを演じた柴咲さんは緊張した様子で、「 1 年間の撮影の集大成として、皆さんの前で上映できてうれしいです」と挨拶。いままでの役柄にないどろろを演じてみての感想として、「精神的な成長作用があった」と振り返ります。「自分ではまだ大人と子供の間にいるような気持ちがあり、子供が持つジレンマと、大人としての責任感からのプレッシャーの両方を感じています。そのような自分自身の気持ちを反映してどろろを演じました」と、どろろの心情に踏み込んだコメントでした。
 また、初めてのワイヤーアクションについては、「不安もありましたが、つるされてみると開放感があって、自分があたかも強くなったような気分でした」と振り返っていました。

 

●百鬼丸と多宝丸という、ふたりの息子の間で苦悩する母・百合を演じた原田美枝子さん。塩田監督のもとでの出演は初めてということですが、監督の印象について、「とても物静かな方で、映画監督としては珍しいですね」と語りました。百鬼丸役の妻夫木さんについては、「絡みの場面が少なかったので、またいつか、別の形でお会いしたいと思います」とのこと。

 

●多忙で、つい昨日、中国から帰国したばかり、という中井貴一さんは、息子・百鬼丸を魔物に売り渡す非常な父親・醍醐景光役。役柄とは違う柔らかな物腰で、「実はまだ映画を見ていないのですが、きっといい映画になっていると思います」とのコメント。周りには何にもなかった、というニュージーランドの2週間のロケでは、「時間のあるときは殺陣の練習をしていました。百鬼丸との立ち回りのシーンは、芝居ではあまり会話のなかった父と子のメッセージのやり合いなんだろうなあ、と思っていまして、非常に楽しく出来たことと、妻夫木君の息を感じられたことと、なにより怪我がなかったことが一番良かったかな、と思います」と語りました。

 

 その後、塩田監督のもとでの出演は初めて、という原田美枝子さんと、昨日中国から帰国したばかりという中井貴一さんがそれぞれ挨拶し、最後にマスコミ向けのフォトセッションが行われました。

 映画「どろろ」は世界でも注目されており、23ヵ所の国と地域への配給が決定しています。フォトセッションでは、配給の決まった国々へ出演者の皆さんと塩田監督が「どろろ」の旗を挿す、という趣向も行われました。

 映画「どろろ」の上映は始まったばかり。まだ見ていない人はぜひ、劇場に足を運んでみてください!

映画「どろろ」オフィシャルページはこちら!!
  http://dororo.jp


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