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(写真/文: 田浦誠治さん) |
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しかし、展示されている原稿を見ますと、例えば『ブラック・ジャック』。「二人の黒い医者」が描かれておりましたが、ストーリーもセリフも殆ど原作と変わりない。違うのは絵柄だけ。しかも絵柄が違うといっても、B・JはあきらかにB・Jだし、キリコは右から見ても左から見てもキリコなのです。決して下から見たらピノコだったりはしないのです。似せて描くことがトリビュートではない、と私は書きましたが、その対極の意見としてオリジナルに似せて描く事もまた、トリビュートとしてあり得るひとつの姿だというのも、首肯せよと言われれば致しますが…。 そんなワケで全体としては複雑な思いの残る今回の企画展でした。 |
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