クッキーにキャンディ、クランチチョコに人形焼…各地の手塚ショップやイベントでは、このようなお菓子類が、お土産の定番として人気です。
今回は、そんな定番商品を企画・販売している松栄食品販売株式会社を訪ね、営業企画部の河野藍子さんから、仕事についてのお話をうかがってきました。商品作りの裏側が、ちょっと垣間見れるかも?


――このお仕事を選ばれた動機を教えていただけますか。
河野:まず、「食品関係の仕事をしたい」というのが最初にありました。その中で、キャラクター商品を扱っているということで、この会社に興味を持ったんです。でも募集要項にはどんなキャラクターまでかは書かれてなかったんですけど(笑)。逆にそれがすごく気になりましたね。
――会社では普段どのようなお仕事をされているのですか?
河野:日テレ系の番組を担当しているので、番組のオリジナル商品を作っています。アニメの『ブラック・ジャック』についても、日テレさんの方に提案している商品もあります。


――
今、手塚関連商品で関わられているのはどんな物がありますか?
河野:今はこのピノコのクッキーです。まずこれを発売して、この後続いてピノコのシリーズ商品を(手塚プロに)提案しなきゃいけない、という所です。特に『ブラック・ジャック』の新商品については、夏休みに向けてイベントをやるからということで、手塚プロさんからの依頼もあって、いろいろと考えています。
――商品の企画はお一人で考えているのですか?
河野:いえ、そうでもないですね。企画部内で考えて、それから私が商品を進行させるという流れです。ですからアイデアはまわりからもいろいろと出てきますよ。


――企画会議はどのような感じでやられているのでしょうか。
河野:まず、「今こういう番組があって、こういう内容だから、何かいいアイデアはないか」ということを話し合います。例えば『ブラック・ジャック』の商品を作りたい時には、「医者といえば、どういうイメージか」ということで、ドクターバックとか、薬ビンとかいうアイデアが出てきて…という感じです。
――この薬ビン入りのキャンディですね。これも河野さんのアイデアですか?
河野:はい、そうです。
――アイデアを出された時、会社内での評判はどうでしたか?
河野:良かったですよ。私もノリノリでした(笑)。このキャンディは人気商品なので、また違う味で新しい物を出すんですけど。


――
ちなみに、ここにある商品の中で人気があるのはどれですか?
河野:そうですね、今一番出ているのはこのキャンディですね。やはりキャラクター物なので、『ブラック・ジャック』が上り調子というのはありますが、人形焼みたいな定番商品も根強いですよ。

――ピノコのクッキー以外で、いま進行中のアイデアがありましたら、教えて下さい。
河野:えーと、まだデザイン段階で全然できていないんですけど、ピノコの顔が軽く浮き上がってくるようなデザインの缶に、ゼリービーンズとおまけのシールを入れた物を考えていて、今日手塚プロさんに提案しようかと思っていたところです(笑)。
――それでは最後に、好きな手塚作品を教えていただけますか。
河野:私は『どろろ』が好きですね。『ブラック・ジャック』も前から好きでした。
――本日はお忙しいところを、ありがとうございました。