とはいえ、ナレーションの収録はラジオ番組のようにはいきません。
映像こそまだ制作中で、セリフだけの収録でしたが、
短いセンテンスの中に大事なキーワードがあるので、
気持ちを込めて言葉にするのはなかなか難しいものがあります。
しかも演出にあわせて声のテクニックも必要とされます。
「ここはウィスパーでお願いします」と言われ、何をどうしていいやら?!
声を張って喋るラジオのトークとはやはり勝手が違うんですね。
またイントネーションでも思いがけず苦労しました。
自分では気づかないところで、へんなイントネーションになっているのです。おそらく関西出身の両親からの影響でしょう。
でも身に付いてしまった発音は、そうそう変えられず、それを直すのに何テイクも録りなおすことになりました。終いにはどれが正しい発音なのか混乱してくるし・・・。
一緒に収録をしたナレーターの榊原さん(手塚治虫のセリフ担当)には、さぞかし呆れられたと思います。
編集後はうまく演出でカバーされてることを祈るばかりです。
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