携帯サイト『手塚治虫+i』『手塚治虫+ez』『手塚治虫コミックス』にて配信中の「マンガ」がどのようにして作られているのか、みなさんご存知ですか? 小さい画面でも読みやすくするために、細かい作業が日々行われています。
現在作業しているスタッフは総勢30名!1作品に辺り、16時間をかけて読者の皆さんへお届けしています。 では、その工程をご覧下さい!
まず元データを一コマずつ切り離す作業から開始! 画像処理ソフト「コミックスタジオ」を使用して、 切り離したコマを携帯の画面に合わせて縮小します。
スキャンしたデータ内のゴミや汚れなどの 細かいところは本と照らし合わせながらチェック し、取り除きます。 キャラクターやフキダシが飛び出しているコマは、マンガの表現を損なわないようにキャラクターなどにそって、切り出す作業も行います。
一コマでは収まらないコマはスクロールのポイントを設定し、動きをつけます。
携帯電話の画面サイズに縮小したために読みにくくなった文字を、携帯でもきちんと読めるようにフキダシ内で文字の拡大表示の設定を行います。
文字を拡大してもまだ読みづらい時は、フキダシを切り抜きポップアップ用の画像を作成します。
携帯電話のデータ容量に制限があるため、各コマのバランスを考えつつ、 画質を調整して容量内に収めます。
縮小した際につぶれてしまった文字やルビは読みやすいように打ち直します。
出来上がったデータをPC上で全体の流れ、文字がきちんと読めるかをチェック!
そして最後に携帯電話でスクロールの動きなどが適切かを確認。 この最終チェックはPC上で観ていた時と携帯で観ると異なる場合があるからです。 コマの切り出し方やスクロールの動きなどが適切かもここでチェックし、OKが出たら サーバーにデータを移行し、配信される日を待つのです。
こんな風に携帯でマンガを読むための作業をしています。現在、EZ-WEB(au)では『手塚治虫+ez』の「陽だまりの樹」、『手塚治虫コミックス』の「ブラック・ジャック」「三つ目がとおる」、それにi-mode(DoCoMo)では『手塚治虫+i』の「陽だまりの樹」「ブラック・ジャック」をそれぞれ配信中です。出来上がった携帯向けマンガ作品は、それぞれのサービスから、実際に携帯で体験してみて下さい! 最後に、今回記事掲載にあたり取材にご協力頂いたみなさん、ありがとうございました! これからも宜しくお願い致します。