手塚ファンの皆様、テレビアニメ「ASTRO BOY 鉄腕アトム」大ファンの皆様、ニュースです! 3月18日に、株式会社セガよりプレイステーション2「ASTRO BOY 鉄腕アトム」が発売になります!!
 さてはて、一体どんなゲームなのでしょうか?虫ん坊編集スタッフは、その内容を明らかにすべく制作現場にお邪魔しました!






「3Dのアトムがメトロシティを縦横無尽に飛び回る、アクションゲームです。」
「皆さんが思い描いているアトムになれる!といったところが、このゲームのイチオシなのです。」とは、今回のインタビューにお答え下さった皆さんのお言葉。





 うーむ。アクションゲームって、どんなゲームなのでしょうか?アトムが敵を倒すために戦い続けるゲームなのでしょうか?
 「アクションゲームだからといって、ずっと戦うだけのゲームではありません。ゲームの中で、アトムは色々なキャラクターたちと出会い、触れあい、成長します。メトロシティにいるロボや人たちと話したりしてゲームが進んでいきますよ。」
 ええっ!それは凄い。極端な事をいってしまえば、メトロシティでアトムになって「住んでいる」感覚!? これはワクワクしますね!

 現在放映中のアニメのストーリーは、全然関係ないのでしょうか?
 「お茶の水博士、天馬博士、間で揺れるアトム・・・という根本的なテーマは、アニメや原作と同じです。ただ、後半はかなり、このゲームのオリジナルストーリーになります。それに、アトム以外の作品に出てくる手塚キャラといえば!的人気キャラクターもいますよ」
 一体どんなストーリーなんでしょう?それにアトム以外の作品のキャラクターの登場・・・楽しみです!


キャラクターたちや背景がとても綺麗なところもこのゲームの凄いところ。
このゲームに登場するキャラクターたちは本当に、アニメで登場するキャラクターそっくりそのまま!どのように作られているのでしょうか?



「意外にもゲームで3Dアトムが登場するのは初めての事なので、色々こだわりました。3Dはポリゴンという三角形や五角形の面を組み合わせキャラクターの形を作っていくのですが、丸みのあるアトムらしい表現には気をつけてます。他にもお茶の水博士の鼻や、天馬博士の髪の毛なども苦労したところです。」


←ホントにそっくり!なアトム。

「それから、アトム身体の色である肌色はデジタル画面上で目立ちづらいんです。ライティングといって光を当てた時の明暗で形を表現するのですが、アトムは主人公なのに、肌の色が目立たなくなってしまうため、他のロボットよりライトの当て方を変えたりして、背景から浮き立つよう調整したりしていますよ。」
と、色々とご苦労があった様子。


↑お茶の水博士の髪型は、色々な角度から見てもおかしくないようにするのが一苦労!

 手順としては、キャラクターひとつとってもそれぞれのパーツを別々に作っていって、徐々に組み合わせていくそうです。
例えば・・・
○体や顔のモデル(=形) ○表情のアニメーション ○モーション(=動き) ○演出効果(ジェット炎)を一つのパーツごとに何度も修正を重ねて作って、ある程度の段階にまで来たら、組み合わせていき、それからやっと、背景や効果音を組み合わせるのです。
いやはやこんなに段階があるなんて!


↑表情はこんなふうに作られるのです!

表情の次は顔や体の形を作ります。→

↑形が出来たら体を動かします。


↑背景と合わせます。
  この辺りからやっと見慣れた感じに。

 「バラバラで見ていると今一つピンとこないイメージの場合でも、組み合わせる事でよりイメージに近づくのです。」なるほど。なるほど。でも、
「アトムが飛ぶシーンでは、バラバラに作っている段階だと「速すぎるかな?」と思っていましたが、いざ背景と組み合わせたら「遅く」見えたんです。だから、調整を重ねてアトムらしいスピードにしていきました。実際に飛んでいるスピードに換算したらあり得ないスピードかもしれないのですが、そのくらいでないとアトムらしさが出ないと思ったんです。」なんてエピソードもあったそう。
  そのうちに、『アトムはこんなんじゃないよ!』とか『アトムだったら絶対にこうだよ!』なんて、アトムになりきって議論を戦わせていたそうです。皆さん本当にアトムに愛情を持って接して下さっているのが伝わります。