↑空に向かって飛んでます♪

「ゆかりの地見て歩き」第4回
飯能市「鉄腕アトム像」


「ゆかりの地見て歩き」第4回は、飯能市の「鉄腕アトム像」を取材してきました。
 今回は、この「鉄腕アトム像」を企画し、その完成までスタッフの中心となって活動されていた野口勲さんに案内役をお願いしました。野口さんは、かつて虫プロに勤務し『鉄腕アトムクラブ』『COM』の編集に関わっておられたという経歴の持ち主でもあります。
現在は飯能市で種苗店『野口のタネ/野口種苗研究所』を経営されていますが、お店の看板に使用している「火の鳥」のイラストも、なんと手塚先生に直接使用許可のお願いをしたそうです。

↑除幕式の一コマです

↑タイムカプセルを埋めているところ
です。時代を感じますね。

↑アトムは、緑豊かな
↓公園の中にいます。


 このブロンズ製の「鉄腕アトム像」は、天覧山のふもと「ともだち広場」の中にあり、高さは台座を入れると約3メートルもある大きなもの。
 野口さんが中心となり、飯能青年会議所が10周年の記念事業のひとつとして1983年5月に建立しました。
 当時は像を建立する予算の余裕がなく、寄付金を集めたり、市のイベント「飯能まつり」にマンガ家を呼び「まんがフェスティバル」を開催、色紙オークションを行なったりして資金作りをしたとのこと。その「まんがフェスティバル」や、「鉄腕アトム像」完成後の除幕式には、もちろん手塚先生も出席しています。
野口さんは「当時は『マンガの像なんてとんでもない』という反対意見もあったのですが、今では皆が『作って良かった』と喜んでいます。近隣の小学生たちの遠足は、まず天覧山に登り、次に山を降りてアトム像と一緒に記念写真を撮り、この先の河原で食事をとるのが定番コースになっているんです」と嬉しそうに語って下さいました。
また、この「鉄腕アトム像」には、もう一つのお楽しみがあります。それは、像の台座の下に埋められた「タイムカプセル」です。カプセルの中には、市内の小・中・高校生や一般市民から公募した「21世紀への手紙」の他、『鉄腕アトム』の単行本などが収められています。鉄腕アトムの誕生日にあわせ、建立20周年にあたる2003年に開封する予定で、現在そのイベントを企画中とのこと。青年会議所の方にも開封に関する問合せが相次いでいるそうです。
「この『鉄腕アトム像』は、なぜか落書きされたり、イタズラされたりということが全然ないんですよ。これもアトムというキャラクターの偉大さのおかげですかね」と野口さん。市民から愛される、この「鉄腕アトム像」、皆さんも1度見に行ってはいかがでしょうか。ついでに天覧山を登って、頂上から飯能市を見渡したり、水のきれいな飯能河原を散歩するのも気持ちがいいですよ!


↑この方が野口さんです。↑アトムの後姿はこんな感じ。
奥には公園が広がっています。

↑プレートは手塚先生のサイン入りです。

↑野口さんの現在経営されているお店。