今月のこのコーナーでは、5月19日、有楽町の東宝試写室にて行われた、映画『メトロポリス』試写会に来ていただいた皆さんからのご感想を紹介したいと思います! 今回も様々なお便りをお寄せいただき、ありがとうございました。 |
投稿者名 橋口夏来さん |
実は今日で観るの2回目なんですが(笑)今回(1回目は4年近く待ってたのがやっと観られたという感慨の方が強くて……)やっと冷静に観られました。 やっぱり音楽がメチャクチャ良い! あと、絵の美しさは近年のアニメ作品の中でもピカ一です。しかも、初期手塚タッチのキャラが本当に生き生きと動いている様は、涙が出ます。メカデザインが、いかにも初期手塚マンガな丸っこさ&かわいらしさで、これも最近のSF映画の中でも特に気に入った点です。 (消防ロボ、フイフイのデザイン、すばらしすぎ!)ストーリーは……大友タッチがかなり入ってますが、「アトム」や他のSF三部作的要素でのアレンジなので、あまり違和感なかったです。ただ、ティマが原作みたいに両親を懸命に探す下りがないので、ラストでショックを受ける所への伏線が十分にはられてない気も……。ロック出したのは正解だったと思います。と言うか、ロックのキャラ、狙いすぎ(笑)。かっこいいから良いんですが……。ここまでロックが満足な形でメディア化された事、なかったと思います。純粋に嬉しい! |
投稿者名 青木チエコさん |
音楽がとても印象的だった。CGの映像と合わさると、きっと2001年の手塚先生の漫画・アニメは(生きていらっしゃれば)こんな風だったかなあ、と。新しさと懐かしさが良い感じにミックスされていたし、他の手塚作品や原作のメトロポリスをふまえたキャラや設定も面白かった。ケン1がもっと活躍してもよかったのでは? と思ったけど、その分ロックが主役(ティマ)より頑張ってたので大満足。 ペロやフイフイもいっぱい取り上げられてて嬉しかった。 |
投稿者名 清水祥司さん |
まず、CGの凄さに圧倒されました。まるで実写のようで……、 などというといわゆる実写の映画に対する褒め言葉でアニメ―ションの場合はどう云ったらいいんでしょう? でも金属の質感といい、リドリー・スコットばりの画面の色彩といい、このCGはアニメを超えていると思います。変な云い方ですが……。 で、ストーリーですが、やはり大友映画になっていて(破壊、また破壊)、ヒゲオヤジの飼い犬の名前のエピソード(たしかアトムのエピソードですよね)とか、最下層のお掃除ロボットとの交流とか、もう少し暖かいもの、笑顔になれるようなものが欲しかったと思います。 それとロックがなぜあんなにレッド公にこだわるのか、 (「この椅子に座るのはお父さん!」じゃなく「この椅子に座るのは僕!」ならまだ分かるんですが)ロックの過去を知りたいと思いました。 でも、「マルサの女」で好きになった本多音楽は快調で、木村'憂歌団'さんの「セントジェームス病院」(なつかしい!)レイの「愛さずにはいられない」(やはり名曲)など楽しませていただきました。 ひとことで云えば 「目と耳満足、心がちょっと」 という感じですね。 |
投稿者名 Taichanさん |
本日、さっそく試写会に行ってまいりました。
もう当選のお知らせを聞いてから楽しみで楽しみで仕方ありませんでした。 原作の面白さも、モチロン期待の内だったのですが、何と言っても! 映画には私の大大大好きなロック・ホームが出ると言うので、余計興奮です。 いよいよ本編ですが。 まず映像の美しさに唖然としてしまいました。 あれはもう、アニメと一言では言えない美しさですね〜。 雲の動き1つとっても、建物の細部にしても、細かすぎる程だと思います。 キャラもティマの美しさは言うまでもなく、ケンイチの頬も指で突きたくなるようです。 話の内容は、最近のアニメ映画にしては珍しく、疑問に思ったり不満に思う部分もありませんでした。 その辺は、さすが手塚治虫原作と言うところでしょうか? 私はロックファンなので、どうしてもロックに重ねて観てしまいました。 ロック。どこまでも救われないキャラでしたね 。 彼は幼い頃に孤児になり、誰からも愛されることなく、愛することも知らずに成長したのだと思います。 だからこそ、周りに対しても非情であり、唯一の保護者であったレッド公に忠誠を尽くしたのでしょう。 そのレッド公の関心が自分ではなく、軽蔑しているロボットに向かっている。 彼がティマを執拗に追い詰め、窮地に立たせる様は、まるで弟か妹が生まれる長子の駄々と同じだと思います。 普通の子供ならば、心を込めて親からその辺を諭してもらえるところ、彼の保護者はしてくれませんでした。 どうしても保護者の関心を向けられないロックは、ロボットの手の内に入る前に、自らの手で命をも自分のモノにしようとしました。 その瞬間すら、彼の求めるモノは彼のモノにはならなかった。 この物語は、登場人物の誰もがある意味、救われてないと思います。 が、ロック程の人物は居ないのではないか、と思いました。 ロックの求め方は過激だと思います。 しかし昨今のニュース・新聞紙面を騒がせている殺傷事件の原因は、こういった自分への関心が増えています。 そういった意味でも、若い人達、これからまだまだ人間関係を学ばねばならない人達に、是非ともこの映画を観、自分のともすれば陥る罠に嵌らないようにして欲しいと思いました。 どうか地団駄を踏むロックを観て、「カッコ悪い」と思って欲しいです。 ロックには申し訳ないけれども……(笑) |
次回は、七夕にちなんで、あなたの願い事を教えてください。もしもユニコがあなたの身近にいたら……? あなたはどんな願い事を叶えてもらいますか? 締め切りは6月20日(水)です。たくさんのご意見、お待ちしております! ★この募集は終了いたしました。ありがとうございました!★ |