超大作劇場アニメーション『メトロポリス』遂に完成! りんたろう・大友克洋 合同記者会見レポート! |
4月6日(金)、有楽町の東宝本社にて、映画『メトロポリス』の監督・りんたろう、脚本・大友克洋による合同記者会見がおこなわれました。当日は完成したばかりの作品を試写で観たマスコミ・関係者が集まり、活発に質問が飛び交いました。
りんたろう監督は「テレビ番組での対談がきっかけで大友さんに脚本を頼むことになった」「ロックを出した事、また地下世界の設定を作った事で光と闇の表現ができた。これは大友脚本のおかげ」とコメント。また脚本の大友さんは、「アトム大使や初期SF三部作のアニメが観てみたかった」「脚本執筆につまずいた時は原作を読んだ」と、手塚作品への思い入れをのぞかせました。 |
大友さんといえば、その高い作画力で有名ですが、自身の作画面での参加に関しての質問には「最初からするつもりはなかった。それも含めて、(アニメーターが大変な作業をしなくて済むよう)気を使って脚本を書いたつもりです」と、絵描きならではのコメント。原作に出演しないキャラクター・ロックの出演については「屈折したロックが好きだった」「ロックを出した事でストーリーが進んだ」と語りました。 |
今回の作品の目玉であるデジタル映像については、「手塚キャラクターとデジタルな背景とのミスマッチはずいぶんと指摘されたが、それも面白いと思う」「僕はスタートが『鉄腕アトム』で、これまでずっとアナログでやってきた。だからアナログを捨てる、という気は全くありません」と監督。大友さんは「CGの統一感は良かった。心配した程画面上で浮いていませんでした」と満足な様子でした。
また、記者からは早くも次回作についての質問がとびだし、2人が「『メトロポリス』の後、(手塚原作では)何をやったらいいのか、難しい」と苦笑いする一場面も。 今回の会見で、手塚ファンの1人として印象的だったのが、監督が何度となく口にしたキーワードの『空想科学』です。そこには『メトロポリス』スタッフの、原作への愛と理解が感じ取れるような気がして、公開前からファンの反応が楽しみになってくるのでした。 |
グッズ続報! 新情報ぞくぞく到着中です! |
○先日、鉄腕アトムシリーズが発売されたばかりの「KUBRICK」シリーズから、手塚治虫キャラクターズシリーズ2として、『メトロポリス』のキャラクター7種類+ミステリー1種が発売されます。各480円で、6月発売予定。 | |
○トミーからお手ごろ価格のコレクターズフィギュアが発売決定。 ケン一、ティマ、ロックの全3種で、価格は各1500円。なお、ロックにはサングラス無しのバージョンがありますが、これは生産数が少ないので(36体につき1体)、欲しい方はお早めに! もちろん中身が見えるパッケージなので、購入前に確認ができます。6月発売予定。 |
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○4月号でご紹介した「ブリスターパックフィギュア」は、このような形で販売されます。なお、劇場限定商品としてクリアータイプが販売されますので、こちらも要チェック! 1500円。 |
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音楽世界にひたろう! テーマソング&サントラ発売! |
映画『メトロポリス』では、ディキシーランド・ジャズの多用や、レイ・チャールズの「I CAN'T STOP LOVING YOU」を挿入歌として採用するなど、りんたろう監督による「音楽」へのこだわりも、大きな楽しみの1つとなっています。 そんな『メトロポリス』の音楽世界をたっぷりと堪能できる2枚のCDが、5月23日(水)に同時発売される事になりました。テーマソングマキシシングル「THERE'LL NEVER BE GOOD‐BYE〜THE THEME OF METROPOLIS」(写真)と、オリジナルサントラ「METROPOLIS SOUND TRACK」です。 『メトロポリス』の音楽を担当するのは、日本を代表するサックス奏者で、映画音楽も多数手がける、本多俊之。テーマ曲を歌うのは、海外でも作品をリリース中のミナコ"ムーキー"オバタ。そして劇中挿入歌「ST.JAMES INFIRMARY」(サントラアルバムに収録)を、元憂歌団の木村充揮が歌っています。 |
おめでとうございました。 |