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TezukaOsamu.net/jp > ひろば > 【虫ん坊投稿】これはぐっときた 手塚キャラのことば ![]() 『ブラック・ジャック』の「刻印」より、間久部緑郎と間黒男の会話
緑「おれが きみに一度だってウソをいったかっ おれを信じてくれ」 黒「ああ……信じるよ 気の毒したな間久部」 緑「いや……これでいいんだ」 あのブラック・ジャック先生が、「信じる」なんて何というレア…!! という意味での「ぐっとくる」です。こんな理由でいいのか… このやり取り、ずっとサングラスだった緑郎が真摯な瞳で黒男を見つめるのも、それに対して黒男が笑うのも、切ないですが凄く良いシーンだと思います。ここの二人は、暗黒街の皇太子でも、ブラック・ジャックでもなくて、小学校の時から親友の緑郎と黒男という関係に戻ってるんですよね。そしてそこには濃い信頼関係があるという… 「気の毒したな」という台詞も、親友がこれ以上堕ちていくのを放っておけないという部分があって、悩んで出した結論だからこそなのだと思います。親友が死刑になってしまって、しかもそれに自分が噛んでいるなんて、普通辛いですよね… そして緑郎の「これでいいんだ」は、相手が黒男だからこそ出てきた台詞なんだろうなと。 普段ブラック・ジャック先生が孤独を抱えていることを考えると、親友の距離感というか、理解しあっている感じが、悲しい最後ではあるけれども、少し希望のある終わり方のようにも見えます。 ![]() コメント 3 件
鉄腕トシ さん
2015-05-15 13:44:55
ソービさん、こんにちは。映画のポスターのような作品ですね。とても惹きつけられます。かけがいのないものですよね。親友、とても素敵な言葉です。
素敵なお話しと作品、いつもいつもありがとうございます。
ソービ さん
2015-05-17 20:41:51
>鉄腕トシさん
いつもコメントありがとうございます。 いつもアップしてから悔いがあるのですが、今回は、手の向きを変えればよかったな、と反省してます。 この話のキーワードはやはり「指」(原題ですし)かなと思って描いてみました。 ブラック・ジャックも間久部緑郎も、実は一度も相手のことを「友だち」とすら表現していないのですが、辛かったときに支え合うことができた相手は「親友」ですよね。人間不信気味?な彼らにも、こんなに気の許せる相手がいることにどこか安心します。 ![]() ※コメントを入力するにはログインして下さい。
さん
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2018年04月16日
わらや