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虫ん坊 2013年3月号 特集2:『東京国際アニメフェア2013』インタビュー

虫ん坊 2013年3月号 特集2:『東京国際アニメフェア2013』インタビュー

今年もこの季節がやって来ました! 毎年恒例で3月下旬に開催されるアニメーションの大イベント、『東京国際アニメフェア2013』がいよいよ3月21日から開催されます!
今年で11回目の開催となり、アニメファンにはお馴染みになりつつありますが、皆さんは行ってみたことはありますか? もしかしたら、「えっ? それってどんなイベントなの??」という方もいらっしゃるかも知れませんね。
今までも何度か、手塚プロダクションのブースについてご紹介してきましたが、今年の虫ん坊では改めて、『東京国際アニメフェア』そのものについて、東京国際アニメフェア実行委員会事務局チーフプロデューサー 北上浩司さんに詳しく伺いました!


関連情報:

東京国際アニメフェア2013



●東京国際アニメフェアとは??

虫ん坊 2013年3月号 特集2:『東京国際アニメフェア2013』インタビュー

東京国際アニメフェア実行委員会事務局 チーフプロデューサー 北上浩司さん

――すでに11回目となるということですが、改めて、東京国際アニメフェアについて、初心者にも分かりやすくご紹介してください!

北上浩司さん(以下北上): 初めて開催されたのは2002年です。東京都が中心となりアニメーション関連企業が実行委員会を組成し、「新世紀東京国際アニメフェア21」という名前で始まりました。
 アニメ産業全体の振興と、アニメ業界の人材育成、東京都の観光PRを目的に開催されたこのフェアには、104社のアニメ関連企業が出展しました。その後、2006年に運営を行う事務局が東京都から一般社団法人日本動画協会に移されて今に至ります。
 会場は第1回から変わらず東京ビッグサイトでやっています。

――なんとなく、東京都のイベントだと考えている方が多いと思いますが、実際には都はどれぐらいのウェイトで関わっているのでしょうか?

北上: 東京国際アニメフェアは実行委員会が主催のイベントです。確かに東京都は実行委員会に名を連ねてはいますが、今は日本動画協会が東京国際アニメフェア実行委員会事務局運営を委託されています。日本最大のアニメビジネスに関連するイベントでもありますし、東京都以外に拠点を置く会社も多く参加しています。「国際」と掲げているように、海外からの出展者も多いです。

――去年から、「京まふ」こと京都国際マンガ・アニメフェアが始まりましたね。

北上: そうですね。日本全体でアニメビジネスを盛り上げるイベントが増えることは嬉しいですね! 京都国際マンガ・アニメフェアとも交流があり、お互いに意見交換などをしています。


●テレビアニメ50周年展

虫ん坊 2013年3月号 特集2:『東京国際アニメフェア2013』インタビュー

――今年は『鉄腕アトム』が放送開始されてから50周年になります。テレビのマンガアニメシリーズの50周年、とも言えると思いますが、東京国際アニメフェアでも、企画展示を行うと伺いました。

北上: はい。この50年のテレビアニメの歴史を紹介する大きな年表をメインに、『鉄腕アトム』による30分枠シリーズものから始まる日本のテレビアニメがどのように発達してきたかをご覧いただきます。テレビ番組のみに留まらず、商品化や広告での活躍、または地域の町おこしに貢献している例などを展示物でご紹介します。
 メインの年表の展示をご覧になるだけで、どれほど多くの作品がこの50年に作られ、放送されてきたかに驚かれると思います。
 細かい展示の内容としては、まずは「マンガから生まれたテレビアニメ」として、『アトム』から続いているマンガなどを原作としてストーリーの面白さを重視しながら発達してきた日本アニメの特徴をご紹介します。

――確かに、日本のシリーズアニメーションにはマンガ原作のものが多いですね。

北上: まずマンガありき、でテレビアニメが長いシリーズで作られているのは、日本のアニメ産業の一つの特徴なんですよ。もっとも、マンガを原作にアニメを作る場合、キャラクターのデザイン一つとっても、アニメ化にあたっていろいろな工夫が凝らされています。原作マンガと、アニメ作品を並べて紹介することで、その変化を楽しんでいただこうとおもいます。

――その他には?

北上: 日本各地に立つマンガやアニメのミュージアムの紹介や、『らき★すた』で町おこしをした鷺宮町など、アニメを観光の目玉として取り上げた「聖地」の紹介を、日本地図のマップで紹介します。ご自分の住んでいる場所にどんなミュージアムや「聖地」があるのか、ぜひチェックしてみて下さい! 意外な発見があるかもしれません。

 また、テレビアニメを元にしたキャラクターグッズが、それこそ『鉄腕アトム』の放送当時から現在に続くまで数多く発売されていますよね。老若男女、それぞれの世代で思い出深いグッズがあると思います。今回の展示ではその中から特に人気のあった商品やエポックメイキングな商品の実物を展示して紹介する予定です。
 それこそ『アトム』のものから、時代ごとに大ヒットしたグッズやコレクター向けのフィギュアまでが展示されます。きっとどの世代の方でもそれぞれ「懐かしい」と感じられるものが登場すると思いますよ!

 他にも、海外で行われる日本アニメーションのファンイベントの紹介や、世界各国で発売されているビデオパッケージなども紹介し、日本のアニメーションの国際的な高い評価をアピールします。


●新人の登竜門!

虫ん坊 2013年3月号 特集2:『東京国際アニメフェア2013』インタビュー

――人材育成もアニメフェアの大きなテーマですよね。

北上: そうですね。第2回から開催している「クリエイターズワールド」では、才能豊かな若手クリエイター達に、「プロ」から「メジャー」になるための支援を行っています。具体的には、クリエイター自らが出展し、各ブースでの作品上映・企画展示、プレゼンテーションの実施などにより、作品や活動状況、新企画などをアピールします。この「クリエイターズワールド」から登場した神風動画などは、今や独自にアニメフェアにブース出展するほどのメジャーな会社として活躍しています。
 クリエイターズワールドでは、若いクリエイターが直接、ビジネス目的で来場している担当者と商談ができますので、ビジネスチャンス獲得の場として活用していただいています。

――そういった、これから活躍したいクリエイターが応募する賞のようなものはあるのでしょうか?

北上: 「東京アニメアワード」には「ノミネート部門」「公募部門」の2部門があります。「公募部門」は日本国内のみならず世界中から、「われこそは」という強者が作品を応募してきています。公募作品は13人の審査委員によってじっくり選ばれます。
 今年のグランプリには「Time of Cherry Blossoms」(台湾・蔡旭晟さん)が選ばれています。もし、『虫ん坊』読者の方で、アニメーションを作っているという方がいらっしゃいましたら、ぜひチェックしてみて下さい。

――東京アニメアワードでは、その年の映画やテレビアニメを表彰する部門もありますよね。

北上: それが「ノミネート部門」です。過去1年間に国内で放送・上映・もしくは販売された商業アニメ作品すべてを対象に特に優れた作品を毎年選出しています。
 今年のグランプリである、アニメーション オブ ザ イヤーは、細田守監督の『おおかみこどもの雨と雪』となりました。その他のノミネート部門受賞作品については、フェア当日に発表予定です。


虫ん坊 2013年3月号 特集2:『東京国際アニメフェア2013』インタビュー

昨年の東京アニメアワード授賞式の様子。

――他にはどんな賞がありますか?

北上: アニメ業界に長年功績のあった方々を顕彰する「功労賞」という賞があります。9名の方が選ばれた功労賞では、関連展示も交えて、各受賞者の紹介をします。

――功労賞には毎年展示がありますね。

北上: 今年の「功労賞」の展示はこれまでとひと味ちがいますよ! 今までは作品のパネル展示や、受賞者ゆかりの品などを展示していましたが、今年はさらに、受賞者たちの仕事ぶりをよりクローズアップする展示になります。
 今年の功労賞には、原画部門に羽根章悦さん(『海のトリトン』作画監督)、監督部門に石黒昇さん(1980年『鉄腕アトム』監督)、声優部門に大平透さん(『マグマ大使』ゴア役)など、手塚作品とも関わりの深いベテランの方々が多く受賞されましたので、手塚ファンにとっても楽しい展示になると思います。受賞者の方々のモノスゴイ仕事ぶりをぜひ展示を通して、ご覧頂きたいですね!
 また、功労賞受賞者の関わった作品の上映会も決定しました。時間や場所など詳しくは、アニメフェアの公式ウェブサイトでチェックできますので、ぜひご来場ください。

 賞の授賞式は3月23日(土)、アニメフェア会場に設置された大ステージで行われます。一般観覧者も200名様限定ではありますが、6日まで募集しています!


●アニメビジネスに興味のある方必見!

虫ん坊 2013年3月号 特集2:『東京国際アニメフェア2013』インタビュー

――東京国際アニメフェアは、ファン向けのみならず、ビジネス向けのイベントとしても注目されています。

北上: 先ほど紹介したクリエイターズワールドもそうですが、企業出展者も、商談の場として活用してくださっている会社が多いですね。アジアを中心に海外のバイヤーが多く訪れるフェアですので、海外への作品のセールスにも役立てていただいているとおもいます。
 また、海外の出展者を集めたオーバーシーズパビリオンも充実しています。例年、中国・韓国・台湾などのアジア圏以外にも、フランス・スペイン・ハンガリーなどが出展していましたが、今年は新しくトルコ・ナイジェリア・イギリスなどの各国がブース出展を予定しています。

 また、今年からはアニメビジネスに興味を持っている学生の方向けに、新たにパブリックデーチケットにビジネスデーに入場できるチケットが付いてくる「アカデミックチケット」を発売しています。アニメ業界にはどんな企業があるのか、どういう仕事をしているのかをリサーチする場としてはうってつけですので、「来年から就職活動しなきゃ」という学生の方はぜひ利用してみて下さい!
 ビジネスデーのステージイベントも、クリエイター向けのセミナーの他に、ビジネス実務や契約に関するセミナーや、就職セミナーなどを開催します。現役の業界関係者にもスキルアップに役立ててもらおうと思っています。各ステージは公式HPやローソンチケット等で申し込み受付中です!

――「ガイナックス流 アニメ作法 人の群れがアニメを創る-」という展示も、ビジネスのスキームを紹介する展示になっていますね。

北上: そうなんです! この展示は、昨年の京都国際マンガミュージアムで行われた展示イベントの巡回展なのですが、『新世紀エヴァンゲリオン』や『天元突破グレンラガン』などを制作したガイナックスが、どのようにして作品を作っているのかを紹介する展示です。
 企画会議の様子を、実際に会議机をおき、コミカルなポーズの「プロデューサー」や「ディレクター」のパネルが置かれていたり、とガイナックスらしい面白い展示になっています。こちらもアニメの「仕事」にご興味のある方には必見の内容です。


●パブリックデーもおもしろいよ!

虫ん坊 2013年3月号 特集2:『東京国際アニメフェア2013』インタビュー

昨年の開場前の様子。毎年長い入場待ちの行列ができます!

――昨年から、「アニメコンテンツエキスポ」も同時期に始まりました。今年もアニメフェア開催の1週間後に開催が予定されています。あちらはアニメファン向けのイベントとして位置づけられているように思いますが、アニメフェアとしてはどのような住み分けをしていくのでしょうか?

北上: 「アニメコンテンツエキスポ」の出展作品は、わりに大人向けのものが多く揃っています。東京国際アニメフェアは、世界最大規模のアニメフェアとしての長年の実績もあり、世界の方々のビジネスユース的な役割を担っております。また、ファミリー向けというか、大人も子どもも来場して楽しめるフェアを目指すことで、上手く住み分けられると思っています。
 「アニメコンテンツエキスポ」が初めて開催された2012年には出展者も減り、来場者も比例して少なくはなりましたが、今年は前年よりも出展者も増えましたし、「アニメコンテンツエキスポ」と両方、出展する企業も出てきています。一番盛り上がりを見せた2010年の規模には至りませんが、ステージイベントなども多く予定されていますので、今年のパブリックデーにはより多くのお客様に来ていただきたいですね。

――事務局として、何かパブリックデー向けの工夫はされていますか?

北上: 例えばですが。毎年日本動画協会にてキッズ向けのコーナーを設けています。著作権クイズやソーマトロープづくりなどのファミリー向けワークショップも、今年も例年通り開催予定です。また、東京国際アニメフェア事務局としてステージイベントにはキッズステージを特設し、キッズ向けのイベントも開催します。フードコーナーも充実していますので、座ってお昼を食べながら一休みもできますよ!
 それから、今年から新しくコスプレエリアを設置予定です。コスプレイヤーの皆さんはぜひ参加してみてください。

――来年度以降、目指すところは?

北上: まずビジネスデーですが、より具体的な作品やビジネスに繋がるより多くの実りある商談がしていただけるように、実行委員会としていっそうの工夫をしたいと思っています。パブリックデーはとにかく、もっと楽しく、盛り上がる企画を考えていきたいですね。

――では、最後に来場者に向けてメッセージをお願いします!

北上: 今回も必ず楽しいイベントになりますので、ぜひご来場下さい!

――ありがとうございました!




東京国際アニメフェア2013 手塚プロダクションブースのご紹介!

虫ん坊 2013年3月号 特集2:『東京国際アニメフェア2013』インタビュー

(写真は昨年のもの)

今年の手塚プロダクションブースでは、『鉄腕アトム』放送開始50周年を主軸に据えた展示が楽しめます!

●巨大アトムバルーンが目印!
 今年のバルーンはテレビから飛び出したアトム! 目印にご活用ください。

●歴代アトムのモニター展示!
 1963年、1980年、2003年の『鉄腕アトム』のオープニングが見られます。

●『鉄腕アトム』創作の秘密
 1963年の『鉄腕アトム』の、制作当時の“秘密のワザ”をご紹介。

●その他セル画や原画の展示など……

 ご来場をお待ちしております。


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