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虫ん坊 2012年11月号 オススメデゴンス!:『鉄腕アトム アトム大使の巻』

今年から50年前、1963年の元旦に、日本初の30分のテレビアニメーションシリーズとして始まった『鉄腕アトム』。すべての始まりは、今回ご紹介する『アトム大使』だったのです!

まだロボット・アトムは脇役で、物語中でも目立っているのはタマオくんやケン一くん。まさかこのアトムが後々、TVアニメを経て日本の著名キャラクターの一人に成長するとは、誰も思っていなかったに違いありません。

お正月休みの間に、ぜひチェックしたい作品です。



解説:

 アトムはもう足かけ十年ちかく書いています。わたしの作品の代表のように言われています。でも、アトムをさいしょ書きはじめたときはまさかこんなにつづくとは思いませんでしたし、またアトム自身、物語の主役ではなかったのです。

 「ジャングル大帝」をM誌に連載しているとき、光文社の『少年』の編集長の金井さんから、なにか冒険科学ものを書いてほしいとご注文がありました。それで、さいしょ原子力と未来の世界をあつかった「アトム大陸」という連載をかんがえたのですが、金井さんにお見せしたら、むずかしすぎるとのこと。それまで単行本をおもにかいていたわたしにとって、雑誌の読者は、どうも勝手がちがうようでこまりました。…(中略)…おもったとおり、さいしょにかいた「アトム大使」はふくざつすぎて、よくすじがわからないというひょうばんでした。それで、つぎに「鉄腕アトム」というタイトルで、アトムをあらためてかつやくさせることになりました。…(後略)




読みどころ:


虫ん坊 2013年1月号 オススメデゴンス!:『鉄腕アトム アトム大使の巻』

 原作の設定上では、2003年4月7日に誕生した鉄腕アトム。誌面上のデビューはいつだったのかというと、1951年『少年』4月号で連載が始まった『アトム大使』という作品です。今日0歳の誕生日を迎えたアトムは、実は62年のキャリアを持つ、押しも押されもせぬ大御所中の大御所スターでもあるのです。


虫ん坊 2013年1月号 オススメデゴンス!:『鉄腕アトム アトム大使の巻』

 講談社版手塚治虫漫画全集では、このエピソードは『鉄腕アトム』の第1話として収録されていますが、アトムを主人公とする一連の『鉄腕アトム』の諸ストーリーと比べてみるとこの『アトム大使』は若干異質で、連載第4回でやっと登場するアトムも、まだ脇役然とした控えめの演技を見せています。


虫ん坊 2013年1月号 オススメデゴンス!:『鉄腕アトム アトム大使の巻』

 そんなところは『鉄腕アトム』から先に読んだアトムファンにとっては物足りない部分となるかもしれません。しかし、それもデビューしたてだったアトムの初々しさと思えば、また微笑ましく、趣き深いところとなるでしょう。



虫ん坊 2013年1月号 オススメデゴンス!:『鉄腕アトム アトム大使の巻』

 『アトム今昔物語』などではハム・エッグが演じる、アトムが所属していたサーカス団の団長が、ムッシュウ・アンペア演じる幾分紳士風のキャラクターになっているなどの変更があるほかは、アトムを取り巻く登場人物たち――ケン一君やタマオ、シブガキ、ヒゲオヤジやお茶の水博士、そして天馬博士といったレギュラーメンバーは、この作品でもその顔を観ることが出来ます。

 







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