虫ん坊 2011年3月号特集2：『ブッダ』記念館“初”展示！「手塚治虫のブッダ　〜限りなく広がる創造力〜」展

兵庫県宝塚市の手塚治虫記念館。皆さんは行ったことがありますか？　今月1日から始まる企画展のテーマは、「ブッダ」。「ブッダ」をテーマにした企画展は、実は今回が初めてで、記念館初公開の直筆原稿や扉絵など、約200点が一同に展示されます！　今月の虫ん坊では、この企画展の見所をご紹介します！

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記念館企画展「映画公開記念　手塚治虫のブッダ　〜限りなく広がる創造力〜」展

● 手塚治虫記念館　初のブッダ展　コンセプトは……？

『ブッダ』の作品世界を堪能してください

　手塚治虫記念館では初となる『ブッダ』展。潮出版社の漫画雑誌『希望の友』『少年ワールド』『コミックトム』に12年間にわたり連載された大長編の全貌（ぜんぼう）を企画展で堪能できます。
　ということで、『ブッダ』をまだ知らない人、読んだことのない人でも楽しめるよう、まずは基本のストーリーをしっかり感じられる内容になります。

　『ブッダ』はお釈迦様（しゃかさま）の伝記をベースに、登場人物にも、ストーリーにも、大胆な脚色がたくさん盛り込まれています。手塚治虫自身も、「『正確な仏典の漫画化』ではなく『手塚の宗教SF』と見てほしい」と語るとおり、ベースのストーリーは釈尊伝（しゃくそんでん）ながら、手塚治虫の創造力や、生命観が多分に盛り込まれた大河ドラマ。サブタイトルにもあるとおり、そんな"創造力"あふれる作品世界を堪能できます！

● 『ブッダ』扉絵本邦初公開！　単行本未収録のシーンの展示も……？？

　展示内容の目玉は、やはり直筆原稿！　中でも毎回の連載を飾った扉絵は見ごたえがあります！　今回の企画展では、普段は連載時にしか見ることのできないモノクロ扉絵を、現存している全てを展示します。キャラクターや場面を描いたもののほかにも、仏像を描いたものなど、さまざまなバリエーションが面白い扉絵がすべて見られる、貴重な機会です。