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虫ん坊

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I.L


ストーリー紹介

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  • ひとりの男と、どんな人間にでも変身できる謎の女性I.L(アイエル)の目を通して、現代の病巣を、さまざまな角度から浮き彫りにした、大人のためのおとぎ話です。
    映画監督の伊万里大作は、3年前までは一流の監督として名が知られていました。
    しかし、映画に夢が持てなくなってしまったため、わざとめちゃくちゃな映画を作って映画界に別れを告げたのです。
    そんなある日、街角の占い師から、古い大きな家を紹介され、そこでアルカード伯爵という男から、I.L(アイエル)という名の不思議な女性を託されました。
    アイエルは、愛用の棺の中に入ると、老若男女、どんな人物にでも変身することができるのです。
    伊万里大作は、アイエルを使って、身代わり引受業のようなものを始めました。
    依頼があると、アイエルがその内容に応じて、さまざまな人物に変身し、大作が陰からその演出をするのです。
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  • 解説

    1969/08/10-1970/03/25 「ビッグコミック」(小学館)連載

    『地球を呑む』(1968-1969年)に続いて、青年コミック誌「ビッグコミック」に連載された作品です。
    前作では、長編にするか読み切り形式にするかで迷い、結局、中途半端になってしまったという反省を踏まえて、この作品は最初から、1回1話完結形式の読み切り連載として描かれました。
    手塚治虫は当初、タイトルを「I WILL」の意味で「I'L」としたつもりでしたが、予告編に、間違って「I.L」と出てしまったため、思い切って、それをヒロインの名前にし、タイトルも「I.L」に変えてしまいました。
    手塚治虫のマンガは、あらかじめ綿密に計算されたプロットが用意されていることが多い一方、それを状況に応じて柔軟に変化させていくライブ感覚も併せ持っています。
    この、タイトル変更のエピソードなどは、そうした手塚治虫のライブ感覚の一端をうかがわせる典型的な例と言えるでしょう。 解説の書き込みはこちらから
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  • レビュー

    EHOBA  さん  オススメ度:★★☆☆☆   2008/11/13
    大人向けのおとぎ話という感じで、各話が独立しているので手軽に手塚作品を楽しめて良かったです。
    現代社会の歪、それから人間の滑稽さ等が暗に感じられる乙な作品です。

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サブタイトル

  • 1 箱の女 1969/08/10

    映画に夢が持てなくなった映画監督の伊万里大作は、ある日、街角の占い師の言葉に従って向かった家で、アルカード伯爵という謎の人物と出会う。 アルカード伯爵は、伊万里に"現実世界を演出する監督"をやって欲しいと依頼した。そして、実際にその役を演じる役者として、棺の中に入った美女も提供してくれた。 その棺の中の美女は名前をアイエルと言い、老若男女、どんな人物にも変身できる不思議な力を持っていた。

    2 フラレルノ大統領の宝 1969/08/25

    某国でクーデターが起こり、フラレルノ大統領は幽閉されて死刑が決まった。一方、大統領の第十婦人だった日本人のマヤコは、いちはやく日本へ逃げ帰り、難を逃れていた。 大統領はマヤコを愛しており、マヤコが自分を捨てたとは夢にも思っていなかった。 しかし日本へ戻ったマヤコは、若い男と遊び歩き、気ままに暮らしていた。そうしている間にも大統領の処刑の日は迫っていた。 現実を演出する監督・伊万里大作は、アイエルをマヤコに変身させ、大統領の元へと送りこんだ。

    3 蛾 1969/09/10

    主人が異常なほどの蛾のマニアで、蛾を見ないと性的な興奮も得られないという妻の依頼を受けて、アイエルは、その依頼者の家へ出向いた。そしてその妻の姿に変身し、夫とベッドに入った。いつもと違い、積極的な妻の態度にとまどう夫。そして夫は、その妻の下半身を見ると、その下半身はなんと巨大な蛾になっていた。そして……。

    4 メッセンジャー 1969/09/25

    今回の依頼者は、病気であと2〜3日の命と言われた女性だった。彼女には、愛していた男性がいた。しかし、男性は、彼女が病気になってから一度も見舞いに来ていないという。 女性は、アイエルに、自分の姿になって男性と会い、自分が元気になったと言ってほしいと言った。 アイエルは、ようやく男性の居どころをつきとめたが、その男性は実はプレイボーイで、その女性ともただの遊びでつきあっていたのだということを知る。そこでアイエルは……。

    5 ブロッケンの妖怪 1969/10/10

    人民に対する弾圧が続いているスラブリア人民共和国。ここが、今回の依頼者のいる場所だった。アイエルは、そこの地下組織の女リーダー・ルンカに変身し、その亡命を手助けしてほしいと頼まれたのである。 そして計画の日、アイエルはルンカになりすまし、本物のルンカは、亡命するために国境のある山へと向かった。ところがルンカのかつての恋人が、ルンカと別れたくないために、彼女が亡命することを警察に密告してしまった。そして……。

    6 身代金 1969/10/25

    ある大学教授の息子が誘拐され、身代金500万円が要求された。アイエルは、誘拐された息子の大学生の姉に変身し、身代金を持って犯人の元へと向かった。しかし、アイエルは、犯人に姉ではないことを見破られ、金だけを持ち去られてしまった。 アイエルは、アルカード伯爵が用意してくれた馬に乗って逃げた車を追跡、犯人が乗った新幹線に自分も乗り込むことに成功した。

    7 フーテン芳子の物語 1969/11/10

    伊万里とアイエルは、東京の新宿でフーテン暮しをしている芳子という娘と知りあった。 芳子は全身に花の入れ墨を彫っていた。街で女剥製師の菊地に声をかけられ、彫ったものだという。そんな菊地と芳子は女同士でありながら愛しあう関係でもあった。 しかし、元々放浪癖のある芳子は、ある日突然、ニューギニアへ旅立つと言いだした。 ところが、その直後、芳子がふっつりと姿を消してしまった。 アイエルは、菊地がその消息を知っているに違いないとにらみ、彼女の仕事場を尋ねた。すると……。

    8 マネキン 1969/11/25

    アイエルは、自分は他人の身代わりをするだけで、恋をしたことがないことを悩んでいた。 そんなアイエルへの今回の依頼は、ある洋服店のショーウィンドウでマネキン人形になってほしいというものだった。 実はその洋服店へ、近くアメリカの女性国務長官が訪れることになっていたのだ。そして洋服店の店主が、その国務長官の暗殺をくわだてていたのである。 店主がマネキンに時限爆弾を仕掛ける間、アイエルにそのマネキンの身代わりになってもらうつもりだったのだ。だが、アイエルはその店主の男に恋をしはじめていた……。 ゲスト レッド/レッド

    9 栄光の掟 1969/12/10

    アイエルは、ある会社の女社長の身代わりを演じてほしいという依頼を受けた。その女社長の一族では、一族の長が毎年一度、先祖の墓の穴にこもって祈る風習があるのだという。 ところが、その風習に疑いを持ったアイエルが墓穴へ入ってみると、女社長はそこで毒をあおって死んでいた。 それを会社の幹部の男に話すと、女社長の死は覚悟の自殺だと言う。子どもを産めない体だった女社長は、一族の血が絶えるのを心配し、アイエルに自分の身代わりとして子どもを産んでほしいと思っていたというのだ。

    10 封蝋 1969/12/25

    とある地方の病院。アイエルはそこに看護婦に変身して住み込んでいた。 そこの院長には、末期ガンで死を待っているだけの妻がいた。 夫は迷っていた。妻にあの薬を飲ませるべきかどうか……。その薬というのは、巻き貝の中に封入されて貝塚から発掘された古代人の毒薬だった。わずかな量で苦しみもなく安楽死ができるという強力な毒薬だ。 そして妻は、院長が止めるのもきかずにその毒をあおり、死んでしまった。 院長は、その様子をアイエルが見ていたことを知り、毒の秘密を守るために、アイエルも殺そうとする。

    11 南から来た男 1970/01/10

    今回、アイエルに依頼をしてきたのは、ベトナムの戦場から脱走してきたアメリカ兵だった。アメリカ兵は、戦地で5人の女性を強姦して殺し、その罪を問われていたのだ。 そこでその男は、アイエルにかわるがわるその5人の女性に変身してもらい、彼女たちが実は生きていたと思わせてほしいというのだった。 アイエルはそれを断わるが、男はアイエルが帰れないように、アイエルの棺をロープで木にくくりつけていた。 そこで仕方なく棺に入ったアイエルは、殺された血まみれの女の姿になって現われた。

    12 ラスプーチン 1970/01/25

    伊万里の旧友である映画監督の弟子原は、きわどいエログロ表現とその豪放磊落な性格から、ラスプーチンとあだ名されていた。ラスプーチンというのは帝政ロシア時代末期に宮廷の黒幕として君臨した僧侶である。 その弟子原が好んで起用していた女優の五目側女(ごもくそばめ)が、謎の自殺をとげた。 伊万里はその自殺の真相を探るため、アイエルに、弟子原好みの肉体派女優に変身させ、弟子原の元へ送りこんだ。そこでアイエルがつかんだ真実とは……。

    13 眼 1970/02/10

    生まれたときから目の見えなかった青年・瀬山明が、医学の進歩によって目が開き、20年目にして初めてこの世界を見た。 しかしそれと同時に、それまで献身的に明の世話をしてくれていた女性・桑田みゆきが姿を消していた。みゆきは自分の容姿に自信がなかったため、明から幻滅されるのを恐れて逃げたのだった。 みゆきはアイエルに、声と体つきは自分と同じで、容姿だけは美しい女性となり、自分の代わりに明と会ってほしいと依頼する。 そしてその通りにしたアイエルだったが、明は、すぐに彼女がみゆきでないことを見破ってしまった!!

    14 ハイエナたち 1970/02/25-1970/03/25

    伊万里大作は、新幹線の中で、偶然、別れた妻・可世子と再会した。浮気症の可世子は伊万里を捨てて男と逃げたはずだったが、今はその男とも別れてひとり料亭の女将をやっているという。そして、もういちど伊万里に、ヨリを戻したいと言うのだった。ところが、その直後に、可世子は何者かに殺されてしまった。 伊万里は、可世子の死の真相を探るため、アイエルを可世子に変装させ、料亭に向かわせた。しかし、アイエルは内心複雑な気持ちだった。アイエルはいつしか伊万里を愛していたからであった。 一方、可世子が生きていたため、慌てだした男たちがいた。彼らは可世子に、ある情報を握られていたのである。

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