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モンモン山が泣いてるよ


ストーリー紹介

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  • 少年時代の手塚少年は、蛇神社の神様、と名乗る青年と出会った。作者自らの少年時代をモデルにした、ファンタジックな民話風短編作品です。

    この「モンモン山が泣いてるよ」は、手塚治虫の故郷への想いが色濃く出ている、非常にノスタルジックな短編作品です。
    昭和11年の秋。小学4年生のシゲル(手塚治虫がモデル)は、チビで弱虫のため学校でよくからかわれ、いじめられていました。特に、ポプラの柄を引っ張り合う「ポプラ相撲」では、むりやり強い相手と勝負させられて、毎日のように連戦連敗。そんなある日、シゲルは紋紋山(もんもんやま)に新しいポプラを拾いに行った時、不思議な雰囲気を持った青年に出会います。その青年は「自分には蛇神社の主・白ヘビが乗り移っている」といい、色々とシゲルに力を貸してくれるようになります。しかし、シゲルが町の中学に通い始めた頃には、この平和な田舎町にも戦争の足音が聞こえ始め、やがて青年も戦場へ送られるのでした。
    この青年が、本当にヘビにとりつかれた人間だったのか、手塚治虫はハッキリと描写する事を避けました。実は、この青年は反戦主義者で、思想犯として官憲から睨まれないよう「ヘビつき」として振舞っている…とも読めますが、このあたりのボンヤリとした扱いが、この作品にファンタジー性を付加する効果を生み出しています。
    しかし、この作品のテーマである「反戦」「自然破壊への警告」は実に明確で、少々ストレートすぎるのでは、と思えるほどです。自分の故郷が、戦争や開発などで切り崩されていく悲しさを、手塚治虫はラストの一コマにハッキリと込めています。この深い余韻を残すラストを読んで、あなたはどう感じるか。読んだ後も、手塚治虫が作中に込めたメッセージについて、じっくりと考えてもらいたい作品です。

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