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小説



あの世のおわり

  • あの世のおわり
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内容紹介

  • 主人公は平凡な家庭の主婦。彼女には毎日きちんと会社に出かけて行く夫と子供たちがいて、ごく普通に暮らしている。ただこの一家が暮らしているのは普通の世界ではない。そこは「あの世」。つまり死後の世界。一家は大きな事故で死んでしまい、「あの世」へとぴょんとやってきてしまったのだった。あの世といってもそこは、生前の世界と何も変わらず、暮らしに変化があるわけじゃない。ただここには生産や消費や発展や活気がありません。新しく「こっち」へやってきた人に「あっち側」(つまりは生ある世界)の様子を聞くことが楽しみ、という世界です。生前の思い出があるからこそ、彼らは死後の世界でも「生きて」いられるのです。そしてこの世界に暮らす人々の楽しみは、新しくやってきた人から「あっち側」の様子を聞かせてもらうことだけ--。

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  • 解説

    『手塚治虫漫画全集 384 別巻2』講談社(1996年)

    死後の世界(あの世)とは、生ある世界(この世)があるからこそ存在するのですね。だって生があるから死があるのだし、出会いがあるから別れがあるのですから。「あの世」が元気いっぱいの世界であるためには「この世」も、もっと活気で生命力にあふれた世界でなきゃいけない。そう考えさせられる物語です。周りを見回せば、最近、この世はまるでこの物語の「あの世」みたいに元気がありません。せめて死後の世界でぐらい「天国のような毎日」を過ごしたいなら、この命ある世界を目いっぱい楽しまなきゃいけないと、手塚治虫はそう伝えようとしているのかもしれませんね。
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