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虫ん坊

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小説



傍らのあいつ

  • 傍らのあいつ
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内容紹介

  • 一代で大財閥を築いた老人S氏、彼は金以外は家族すらも信用しない男だった。だが、事故で半身不随となり、視力も失ったS氏は、このままたった一人、誰も信頼できないまま死んで行くのかと思うと、とてつもない孤独感に包まれます。彼は自分の強欲のせいで壊してしまった親族の絆を再び取り戻そうと、ささやかなパーティを開く。その席上、S氏は気づくのです。自分のすぐそばに客ではない誰かがいる。目の見えないS氏だが、確かに彼はその人物の気配を感じていた。誰だ。私のそばに付きまとい、何も言わずにジッとみつめてくるこの人物はいったい誰なんだ--。

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  • 解説

    『手塚治虫漫画全集 384 別巻2』講談社(1996年)

    大金持ちだけど誰とも心の絆を持つことのできないまま臨終のときを迎えようとしている老人が、最後のときに心を許した「傍らの誰か」とはいったい誰だったのか? 星新一風のショートショートですが、手塚治虫がなぜこれをマンガではなく小説の形で発表したのか、その理由は歴然としていますね。このストーリーのアイデアは「目が見えない人物」が感じる「誰かの気配」とその正体にあるのですから。つまりマンガで書いてしまったら最初から「誰かの正体」がわかってしまうでしょ? 人間を信じられない老人が、最後に信じた「誰か」とはいったい何物だったのか。手塚治虫らしい解答に、ニンマリとしてください。
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