注目のTVシリーズ『ブラック・ジャック』が、とうとう放送をスタートしました。
 さて、ここで普通に特集をするのもいいけれど、ちょっと視点を変えて、番組を観たファンの生の声を聞いてみてはどうだろう? そう考えた『虫ん坊』スタッフは、『ブラック・ジャック』を深く濃く愛するファンクラブ会員6名に集まっていただき、第一回目の放送エピソード『Karte:00 オペの順番』『Karte:01 消えた針』を観ながら、本音トークをしていただくことにしました!

【写真後列右より】

持田恵三 (私の選ぶ一本『人生という名のSL』)/ 林捷二郎 (私の選ぶ一本『医者はどこだ!』)
森むつみ (私の選ぶ一本『おばあちゃん』) /橋口夏来 (私の選ぶ一本『浮世風呂』)

【写真前列右より】

石田聡美 (私の選ぶ一本『おとずれた思い出』)/ 高橋幸子 (私の選ぶ一本『猫と庄造と』)

【編】それでは皆さん、よろしくお願いします。まず、アニメを観て、最初にどんな印象を受けましたか。

橋口:

絵が今までのアニメより「手塚先生のB・Jだなあ」というのが第一印象ですね。

林 :

うん、絵が丸くなった。出崎版(OVA)はそれで一つの作品だからいいんだけど、僕なんかはいつも「漫画がそのまま動かないかなあ」と思っていますから、そういう意味では今までで一番身近に感じました。

森 :

手塚絵のアニメって、意外と少ないですよね。「何で変えちゃうの?」って不思議なんですが。

林 :

変わってるとガッカリしちゃうんだよね。

 

石田:

やっぱり手塚絵だと動かすのが難しいんじゃないですか?

 
 

橋口:

シンプルな分、アニメーターが動かすのは難しいかも。模写してても、1ミリ違うだけで顔が全然変わったりするから…

 
 

森 :

でも初心に返ったようで私は好印象です。いまどきのアニメの割にはゴチャゴチャ変な動きとかなくて、見やすいのも良いです。私のまわりでも評判はいいですよ。

 
 

持田:

今までだと大抵「ここがちょっと…」ってところがあるけど、今回はほとんどないでしょう。80%か90%ぐらいは満足というか。

 
 

橋口:

ピノコが今までで一番カワイイと思う。

 
 

高橋:

そうそう。声も今までと一緒なんだけど、何だかカワイイよね。

 
 

橋口:

あと、ピノコが歩く時にアトムと同じように「キュッキュッ」って音がするのが嬉しいんですけど。

 
 

持田:

それは気がつかなかったな。じゃあ次観る時に注意しとこう(笑)。

 
     

【編】 OPなどに使われているCGはどうですか?

橋口:

「あれ?ゲームかな?」って(笑)。B・Jの家はもうちょっとアナログっぽい色にして欲しかったです。『ASTROBOY』の時もCGで造ったんだな、って丸わかりの背景があって、それと同じ印象を受けました。

森 :

わかりやすいんだもんね。「あ、ここだ」って。手塚キャラのアニメらしい感じと馴染まないし。『メトロポリス』はいい感じだったから、できないわけじゃないとは思うんですけど…

橋口:

キャラクターの色も『ASTROBOY』っぽい感じがするんですけど。キラキラしてるというか…『B・J』はもうちょっと渋めの色でお願いしたいです。NHKでやってた『火の鳥』の黎明編ぐらいの色がいいかな。

  森 :

うん、現代劇だとちょっと浮くよね。全体的に彩度を落とせばいいのかな? そんな単純な問題ではない?    

 
  橋口:

DVDが出たら落としてみようか(笑)。

 

持田:

B・Jの家って、もっとボロい感じだよね。今にも崩れそうな。それで、どっかに手形がついてるんでしょ。

 

橋口:

丑五郎さんの話ですね(※1)。あ、あとB・Jの家といえば、電話が黒電話だったら良かったんですけど。

 
 

一同:

ああ〜(笑)

 
     

【編】 あの電話は出崎版の設定から引き継がれている感じですね。

橋口:

出崎版のB・Jってリッチですよね。原作はもっと庶民派っていうか。

 

森 :

清貧って感じ。

 
     

(※1) 第149話 『やり残しの家』

【編】それでは、エピソードごとにお話を聞きたいと思います。まずは『オペの順番』について。

橋口:

B・Jのコミカルな顔が見れたのは嬉しいですね。最後のピースサインとか、今までのアニメでは…

森 :

出崎監督ではありえない!

石田:

うちの母も「B・Jが時々三枚目に見える」って言ってました。

持田:

そうなるとオペの時のこれ(マントを翻しての決めポーズ)が、余計そう見えてくるね…(一同笑)

橋口:

あれは毎回やるんですかね?(笑)

 

林 :

実はここに来る前に、こういう座談会があるということで何人かのファンにも感想を聞いてきたんですけど、中にはコミカルなところが嫌だって人もいるんですね。もっと渋い方がいいっていうんです。だから人それぞれだなあと思ったんですけどね。

 
 

橋口:

B・Jってキャラクター自体がすごく多面性を持ってますから、どこを好きかってことでまた変わってくるんでしょうね。

 
 

林 :

アニメのターゲット層によっても変わってきますよね。声一つとっても色んな意見があるし。皆さん声なんかはどうですか?

 
 

高橋:

私は大塚さんの声、大好きです。

 
 

橋口:

でもちょっと年齢が高いかな?個人的にはラジオドラマ版の時任三郎さんが好きですね。ピノコの声は『フウムーン』の時の松島みのりさんが好きです。

 
 

石田:

B・Jは年齢不詳のお兄さん、って感じだから難しいですよね。

 
     

【編】 B・Jのセリフ「いつでもカレーなんだな」は、今回のアニメから入った人達には普通のギャグに思えたでしょうね。(※2)

橋口:

そうですね。これからもカレーネタをやらないともったいないですね。あ、そういえばピノコがカレーに旗を立てなかった。                   

 

持田:

お祝いの旗ね(笑)。

 
     

(※2) このセリフは『オペの順番』の原作にもあるが、これは『B・J』の作品中にしばしばカレーが登場することを踏まえた上でのギャグ。

     

(C)手塚プロダクション/読売テレビ