バードランドミュージックの企画・製作・運営によるミュージカル『リボンの騎士』が、遂に11月3日(月・祝)より公演開始となります。 おもな配役は、サファイア役にミュージカル『アニー』の12代目アニー役を演じた冨岡真理央。隣国王子・フランツ役はTVやラジオ、アニメ声優などで活躍中の松風雅也。悪役・ナイロン役には、『百獣戦隊ガオレンジャー』ガオブラック役の酒井一圭。ブラッド船長役には、手塚アニメで数多くの役を演じた声優・野沢那智の息子、野沢聡。そして魔女ヘル夫人を、NHK『おかあさんといっしょ』のうたのおにいさん・速水けんたろうが演じます。 今回は、本番直前で熱気あふれる稽古場におじゃましてきましたので、その模様をレポートします。 |
『リボンの騎士』の舞台稽古は、東京都三鷹市にある、地下のスタジオで行われていました。 緊張しながら足を踏み入れると、稽古場で演出家と出演者が打ち合わせをしているのが見えます。どうやら、ダンスや殺陣などがある重要なシーンを実際に演じながら、細かい修正を加えている様子。その間、出番のない出演者達は、昨日見たTVの話をしたり、お互いにマッサージをしたり、時には車座になってゲームをしたりと、和気あいあいムードです。 |
やがて1時間ほど経った頃、通し稽古が始まりました。この日は初めて本格的に音響設備が入ったということで、音楽や効果音もしっかりと聞こえ、ラッキーでした。 まずは、オープニングに続き、サファイアが「あま色の髪の乙女」に化けて謝肉祭に出かけ、フランツに出会うシーンが始まります。ちなみに、このミュージカルのストーリーは"なかよし版"が元になっており、原作の雰囲気を壊さないよう、うまくダイジェストされていました。 |
稽古は、演出や振付、立ち位置などをチェック・手直ししながら、どんどん進んでいきます。もちろん、ストーリーにはところどころでミュージカルや殺陣のシーンが挿入されており、優雅な舞踏会や勇壮な海賊達の登場シーンなど、稽古とはいえ見応え充分。また、ヘル夫人役・速水さんと、牢番ガマー役・和田武さんの怪演(?)やチンク役・高橋愛子ちゃんの元気いっぱいの演技も印象的でした。 |
手塚先生のマンガと、目の前の芝居をオーバーラップさせながら「ああ、あのシーンだな…」と見ているうちに、ラフな稽古着の役者さん達にも、いつの間にか頭の中でしっかり原作のキャラクターの衣装を着せてしまう自分。最後のカーテンコールまで見通した時には完全に感情移入していたのでした。 |