キャラクターキャラクター

来るべき世界より

「彼は神田の生まれで、若禿、若白髪で、粋な私立探偵としてよく登場し、事実、ぼくの作品のなかではいちばんの古顔である。だが、本当は、彼は大阪伊丹の生まれで、しかもぼくのオリジナルではない」と、手塚治虫が『ぼくはマンガ家』の中で自ら告白しているように、この手塚マンガに欠かせない名物キャラクターはじつは、中学校時代の友人が落書きした彼のおじいさんの似顔絵でした。その似顔絵を拝借して『オヤジ探偵』を描いた時から、このキャラクターは手塚マンガの世界で生命を持ったのです。短気でガラッぱち。それでいて人情に厚く、正義感に燃えている。そんな決して格好良くない中年男の心意気を演じ続ける彼は、探偵役にととまらず、寿司屋の大将や息子との信頼関係を取り戻そうと必死になる父親、プライドの高いスリなど、数々の作品で名演技を披露してくれます。『緑の猫』では、髪黒々の若い姿を見ることが出来ます。他に「伴俊作」の名前でも活躍しました。


主な出演作品

カラーイラスト

手塚治虫のまんが専科

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