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作品紹介

87年に開催された岡崎市の博覧会、葵博で360度七面スクリーンのスライド形式作品として上映されました。2056年の岡崎市。その生活と環境の様子を描いた内容です。70年後の岡崎市に暮らすひとりの女性が恋人からプロポーズを受け、ふたりで花火大会を見物するまでの一日の様子を描きながら、理想の未来像を手塚治虫は描き出して見せます。そこは家にいながらにして銀行の残高チェックが出来る世界だし、一軒にひとつずつ植物を栽培する温室があります(さながら現代のガーデニング・ブームを予見していたみたいですね)。乗っている人の声の指示で動く車は、そのまま最新のカーナビ・システムと同じですし、交通事故ゼロの交通システムや三世代が同じ敷地内に暮らす居住システムも、現代ではすでに珍しい発想ではなくなっています。手塚治虫の描いた夢の未来は、そのほとんどが現実となっているのが良くわかります。けれど、大きなところで現代が手塚治虫の夢とはかけ離れている部分があります。それは自然と共存する町、という部分です。テクノロジーは手塚治虫の夢に近づいたけれど、そのテクノロジーを活用する人間のハートのほうはまだまだ「夢の未来」からは遠い場所に取り残されている。そんなことを感じさせる3分間です。

スタッフ

監修:手塚プロダクション
原作:手塚治虫
企画製作:岡崎市制80周年記念事業実行委員会
協賛:岡崎ライオンズクラブ、岡崎南ライオンズクラブ、岡崎葵ライオンズクラブ、岡崎竜城ライオンズクラブ、岡崎中央ライオンズクラブ、ソニー株式会社

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